制作者(creator)

 漫画を制作する人。

漫画家アシスタントライターペンシラーインカーイラストレータレタラーカラリストエディター

制作工程(process)

 漫画を制作するため通る作業工程。
 制作体制などにより、途中の肯定は省かれたり、もっと細かく分かれたりする。

シノプシスプロットネームコマ割り下描きペン入れベタトーンワークホワイト写植

成年コミックジャンル

 子供には教育上よろしくない内容を含む漫画。
 ほぼエロ漫画と同義。

成人漫画

成人向け漫画 - Wikipedia

背表紙表紙

 表紙のうち本の厚みでできる部分。
 タイトルと出版社やレーベルが書かれる。少年漫画では絵も描かれるが、少女漫画では絵は描かれないのが普通。
 絵を描いてくれないと漫画を探す時に困るので、少女漫画も絵を入れてほしい。

声優表記

 所謂オタク向けの漫画には、キャラに声優名を配していることがある。実際にその声優がキャラの声を当てた作品・商品があるというわけではない。
 しかし、これにより漫画を読む時に声を想像することが容易になり、キャラがどういう役割なのかもある程度予想できるようになる。漫画家が「アニメ化されたらこんなのがいいなー」と妄想するだけの、単なるお遊びを越えた効果がある。
 ただしこれは勿論、そもそも声優とその声が一致しており、今までどのようなキャラの声を当てていたかを知っている必要があるので、相当に高いアニメリテラシーを必要とする。
 一般的になりそうもない手法ではあるが、知っているなら効果抜群でもある。

 同様のことは、アニメ化されたものを見てから原作漫画を読む場合にも起きるし、それが一般的だろう。
 最近ごく一部だが、漫画(の限定版)にアニメやボイスドラマを付けたりするということもあり、アニメリテラシーの高くない受け手でも、声を想像するのが容易になりつつある。

 似たような手法で、BGMを表記している場合もあるが、これも声優と同様かより以上に知っている確率が低いため、さほど効果的な手法ではない。

セリフ(words)

 キャラの言葉、台詞。通常はセリフはフキダシの中に手書きではなく写植によって書かれる。
 原稿の状態では鉛筆で書かれる。デジタル入稿の場合は文字が入った状態での入稿や、セリフのあるなしの2バージョン入稿するなど、一定の決まりはない。

 心の中の言葉である内語(モノローグ)や、状況を説明するナレーションも、セリフの一種。
 漫画は音がないので声でキャラの区別ができない。そこで役割語などを使い、セリフを読んだだけで誰がしゃべっているか判別できるような工夫がされている。

 セリフの意味でネームが使われることもあるが、本サイトではネームは原稿に描く前に作るラフの意味で使う。

 アメコミでは、セリフは基本的に手書きで、レタラーによって書かれ、細かく太字(bold)を使ったり、文字の大きさを変えたりといった表現が多くみられる。抑揚の強い言語ならではの工夫かと思われる。

ダイアローグモノローグナレーション

(ぜろ)表情
メイドも
びっくり!

 主に小さめの、白丸で描かれる目。
 怯えを含んだ驚きに使われることが多い。

 氷川へきるぱにぽにベッキーのはうはう、なんかが典型。
 特に荒い二重線でダブるように描かれたものは、怯えを強調する。
 同じ丸白目でも、大きめになると怒りの要素が強くなる。怒りと言っても「図星を突かれて言い返す」程度のもの。

 目に加えて口も丸く描かれるのはハニワと呼ばれ、あまりのことに反応できなくなっている状態を表す。
 手のポーズや全体の形まで埴輪っぽくなるばあいもある。

点目びっくり目玉、、炭団目白目

線(line)

 漫画は、ほぼ線によって描かれていて、絵としてはpaintingではなくdrowingである。かつ日本漫画は白黒で色がない。
 そのことにより、漫画の特性が決定づけられてきた面は大きい。
 まず、トーンによる線に面を加える革命が起き、現在、印刷技術の向上やパソコン作画の導入により、漫画が線である必然性を失い、カラーのpaintingの領域へも進出しつつある。
 そこでは、一度漫画からアニメへと流出して洗練された技法の逆輸入などが起きている。

 ただ、漫画は省略と強調(デフォルメ)により、見える絵ではなく、感じる絵を作る必要性から、結局は線に収束するのではないかと思われる。

線種タッチ

ワク線

線種(line style)

 線種(スタイル)は、線の描き方による属性。
 漫画に限らず、地図や設計図、グラフなどの図に使われる線も同じようなスタイルを持っている(参考:製図 - Wikipedia)
 しかしその記号的意味が漫画に転用されることは稀。例えば家系図で婚姻線は二重線で示されるが、漫画に応用されたりはしていない。
 誰が描いても同じ(ものと判断できる)線になるようなパターンで、漫画でよく使われるのが以下の線種だ。

実線(⎯)二重線(〜)ジグザグ線(/\/\)波線(〜)破線(---)点線(…)

線数トーン
本物のトーン使ったことないんだけどね

 トーンのアミテンなどに含まれる模様の密度を示す単位。
 1インチあたりの点の個数で「L」で表される。

61番

スクリーン線数 - Wikipedia

全面タチキリ

 ページ全面をタチキリにしたもの。略して「全タチ」
 単純に絵を大きく描くことができるのがメリットだが、明確な枠がないため視線がページ外に流れてしまったりする等、デメリットも多い。
 特に、見開きゴマがひとつのコマだと認識されにくくなるのは、大きなデメリット。
 見開き全体が1枚の絵の場合は、基本的に全面タチキリ。