- 通信フキダシフキダシ
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ラジオ・テレビ・電話などのスピーカーから発声されるセリフを表現したフキダシ。
多角形フキダシと二重線の組み合わせで表されることが多い。
また、フキダシ枠の途中に短い二重線(=)を交差させることでも表される。テレパシーやネットワークを介しての通話などの場合、多角形でシッポがカミナリのフキダシが使われる。その際、角の部分が星のようにギザギザに描かれることもある。
テレパシーの場合は、ウニフラッシュやベタフラッシュが使われることも。 - ツカ
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本の厚みの事。
用例 :「ツカの厚い本は持ちづらいので困る」
- ツギダメージ漫符
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布のツギ(patch)のを記号化した漫符。
痛めつけられた心情を表すために、主にフキダシにつけられる。
服からはがれ落ちたような表現がされることもある。
「ボロッ」という音喩とともに用いられることが多い。手塚治虫の漫画にちょくちょく登場する、ヒョウタンツギなどは、このツギのキャラ化したものと言っても良いだろう。
- ツバ表情
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口から飛ぶ唾の漫符化。大声を出していることを強調する表現。
主に口論の際に描かれることから、口角泡を飛ばす、のそのまんま表現と見てとれる。
多くの場合はアセと一緒に飛ぶので、どれがアセでどれがツバかは判別はつかない。記号化が進んで汚い感じがしないためか、上品で落ち着いた感じのキャラに描かれることも珍しくない。
- つぶやきフキダシフキダシ
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小声フキダシの類似で、破線で描かれたフキダシを利用する。
形はフキダシなのでモノローグというより、人に聞こえないようにつぶやいている表現が近い。 - ツヤベタ技法
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ベタを塗る際に、ハイライト部分を残しておく手法。
主に、黒髪のつやつや感を表現するために使われる。
ペンのヌキが奇麗に出るので、後でホワイトを入れるよりも繊細な印象を与えることができる。木尾士目げんしけんでは、当初ツヤベタがなかった大野さんの髪にツヤベタが施されるようになったが、これは髪の手入れに目覚めたことを、さりげなく表している。
読者はそれとははっきり気づかないが、深層意識的に「なんか大野さんかわいくなった」と感じているかと思う。