ヒカリ目表情

 目が光ったように十字が描かれたもの。
 殺意が湧いた時や、悪い思いつきをした時などに使われる。

 うすた京介セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさんで、「キュピーン」という音喩とともに使われ、非常に印象に残った。

気付き線猫目ホシ目玉

ヒキ
  1.  受け手に興味を持たせて終わり、次を期待させ、引き(惹き)付けること。
     そのことから、連載単位の最後のページをヒキと言うこともある。

    メクリヒキゴマ

  2.  右綴じ(普通の日本漫画)の右ページのこと。ややこしいので本サイトでは使わない。

  3. ロング(引いた構図という意味でのヒキ)

  4. アオリ文(惹句という意味でのヒキ)

ヒキゴマコマ
ヒキゴマ

 次のページへのヒキとなるコマ。つまり見開き左下のコマ。
 メクリの性質を生かすように、次を期待させるコマが入る。
 キャラの一部のクロースアップセリフだけのコマなどの情報量の少ないコマを置くのがテクニックの一つ。
 次のページのイリゴマに大ゴマが使われていると情報の落差が大きくなり、より効果的。
 視線がページから飛び出してもメクリによって容易に視線が戻されるため、タチキリが使いやすい。

 右ページの左下のコマも、性質は弱くなるがほぼ同様の機能があり、ヒキゴマと呼ぶ場合もある。

ミセゴマキメゴマ

びっくりマーク感嘆符
びっくり目玉表情

「目を丸くする」や「びっくりして目が飛び出る」のそのまんま表現。
 目玉がスポーンと飛び出る場合もあるし、ぐぐっと隆起することもある。
 ぐぐっと隆起する表現は、(主にエッチな方向で)目を凝らすことにも使われる。

 どおくまん の、ちょんわちょんわ目玉に至っては、飛び出るだけでは飽き足らず螺旋を描く。

びっくり(まなこ)

ヒットマーク(hitmark)
  1. フィジコン

     衝撃の当たった部位を示す漫符
     多くは破裂型フキダシに似た(ひいらぎ)の葉状の意匠。
     地面を踏みしめたり気合いを入れた時に、足下を中心にミルククラウンのようなものが出現するのもヒットマークの一種。
     ちなみに、藤田和日郎の仕事場ではアタッキングポイントと呼んでいるそうだ。

  2. エモティコン

     精神的な衝撃は、頭か胸に描かれるのが通例。
     気付き線の衝撃が更に強くなったものが、ヒットマークと言える。
     初期の手塚治虫作品には、フキダシの中に感嘆符( ! )の代わりに使われることがあり、破裂フキダシへの過渡期が分かりやすく現れている(破裂フキダシも併用されている)

ケリダシタタキダシホシ

ダメージ漫符

スパーク(spark)

1コマ漫画ジャンル

 ひとコマだけの漫画。多くは風刺漫画で、新聞や雑誌のコラムにカット的に使われる。山藤章二ブラック・アングルが、日本で最も有名。
 時事芸能ネタが描かれることが多く、その場合は似顔絵の巧拙が面白さを決定する大きな要素となる。ナンシー関の消しゴム版漫画は代表的なもの。
 漫景のみの漫画も1コマ漫画だし、キャラ(絵)を一枚に並べて、セリフや解説を加えたものも、1コマ漫画に入るだろう。
 イラストとの境界がかなり曖昧なジャンルでもあり、風刺画(caricature)は通常漫画としては描かれていないが、漫画と言えそうなものも少なくない。

 アメリカではエディトリアルカートゥーン(Editrial Cartoon)と呼ばれる1コマ形式がコミックブックやコミックストリップとは別のメディアとして成立している。

ビュー

 視点のこと。アングル

トップビュー、サイドビュー、クオータービュー、オウンビュー、ビハインドビュー、バードビュー

表紙カバー(cover)

 本の表面に露出している部分を保護するために巻かれる紙。カバー。
 日本の漫画本の場合、単行本の表紙絵の原稿料は支払われないことが多いらしい。

ソデ背表紙カバー裏

カバー下

表情(expression)

 顔に現れる変化。キャラの感情を伝える手段で、最も直接的なもの。
 演劇と異なり、映画と同様に漫画はアップが使えるので、表情が重要な作劇要素となり、デフォルメを使うことにより、映画よりも分かりやすく感情表現ができる。
 この表情に加えて、漫符(特にエモティコン)によってキャラの感情は強化される。

怒髪天天狗鼻ハナヂハナチョウチンハナミズヨダレ