- ノド(gutter)
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ページの綴じ側。つまり見開きの中央。
この部分は見えないか、見にくいので、重要な情報はこちら側には書かない(描かない)のが鉄則。
漫画本を上か下の方から見ると、タチキリが多い漫画は、ノド付近の絵を描かない場所だけが白いことが分かる。何も描いていなくても、ノドは(物理的・心理的な)壁があるような印象を与える。
そのためノドの近くに壁を想定したレイアウトにしておくと、より自然な印象となる。 - のの目目
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ひらがなの「の」の形の目。
単なるキャラデザの一種ではあるのだが、ギャグシーン用のデフォルメのパターンとして使われることも多い。不二家のペコちゃんのイメージから、同時に舌を出して使われることが多い。
「てへっ」という言葉と共に「可愛く謝っているが大した反省はしていない」という感じの意味で使われる。その際ウインクしているのも定番。ちなみに、いしいひさいちののちゃんの目は、その名の通り基本のの目である。
さらにどうでもいい知識だが、ゲーム・アニメ・漫画とマルチメディア展開しているアイドルマスターの天海春香のアスキーアートである(のヮの)の形から、天海春香のこと、あるいは同様の形で描いたキャラは「ののワ」と呼ばれる。 - ノンブル(nombre)
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ページ番号(原稿の通し番号)
タチキリのコマが入ると無くなってしまうため、ページが分からなくなり、雑誌の目次から目的の漫画を探すのに手間取ることになる。
これを避けるために、ページ下ではない間白に書かれることもある。アナログ原稿(の裏)にノンブルを振っておかないと、並べ方がわからなくなり乱丁の元になってしまう。
わりと漫画投稿者は忘れがちらしい。コマの割り方が複雑化かつ定型化していない状態であった1940-1950年代はコマにも番号が振られていた。現在でも幼年漫画には番号が振られている場合もある。