ネガポジ反転

 絵の明るさを逆転させること。写真のネガとポジからの用語。
 日本の漫画の場合は白黒印刷が主流なので白黒反転でも同じ意味。

 ショックを受けた場合であるとか、時がゆっくりになったり止まったりした場合などに使われる。

 原稿の上にトレーシングペーバーを置いて(あるいは原稿の空きに鉛筆で)、反転の指示をしておけば、印刷会社の方で反転処理をしてくれる。
 西島大介は「ちょっと指定するだけでベタを塗らなくても黒い範囲が増えて、画面が締まるから楽でいいよね」的なことを臆面もなく言っている。
 デジタル作画の場合は、ツールで一発反転可能なので、特に印刷屋さんへの指示も必要ない。

白ヌキ

猫目表情

 猫のようなアーモンド型(で縦に長い瞳孔)の目。
 興味を惹かれる何かを見つけた時、何かたくらんでいる時、呆気にとられた時などに使われる。

 目だけにとどまらず、口・耳・ひげ・牙・尻尾なども猫のものに変化するパターンが見られるが、そういう場合も目が変化しないことはまずない。
 例えば噂好きのキャラの場合は耳もぴょこんと出現する。

 楳図かずお猫目小僧のように、表情ではなくキャラ記号としての猫目キャラも多い。
 ねこぢる作品の登場人物(猫)は、ベタ眼の猫目なので、そこはかとなく虚無的な印象が漂う。

 また、細目の一種である「╮╭」が、ちょっとずる賢い印象や底の知れなさを与えるキャラ記号として使われることがある。
 例えば、ますむらひろしの猫キャラの定型のひとつとなっている。

気付き線ヒカリ目

ネーム(storyboards)制作工程
ネーム
バトル漫画らしい

 下描きの前に、全体の構成を見るために描く非常にラフな線画。
 ネームを作成する事を、ネームを入れる、あるいはネームを切る、と言う。

 コマ割りセリフアタリを含む、漫画の設計図。
 通常、見開きのバランスを確認しやすくするため、原稿よりかなり小さい紙に描かれるが、ネームの前にさらにサムネイル(thumbnails)と呼ばれる小さなラフのラフを作る場合もある。
 ネームはコマを割ってセリフが書いてあるだけのものから、下描き同様の描き込みがされているものまで、作者によってかなり描き方には幅がある。
 何に描くかも、原稿と同じ大きさの紙だったり、A4の紙をさらに4つ折りにして使う、大きめのポストイットを使うなど様々。

 セリフのことをネームという場合もあるが、本サイトではキャラの発言はセリフで統一する。

 ほったゆみ&小畑健ヒカルの碁は少年誌としては斬新な題材の他に、原作者ほったゆみがネームまで描くことでも話題になった。
 冨樫義博は、ほとんどネームの状態で雑誌に掲載されるという異常事態が常態化している不思議な漫画家。

絵コンテ、コンテ

ネーム (漫画) - Wikipedia