目次コメント

 略して目コメ(もくこめ)と書かれることもある。巻末コメントとも呼ばれる。
 雑誌の(主に)後ろの目次には作品名と各作者の1・2行のコメントが列ぶが、ここに書かれるコメントのこと。編集者のコメントが描かれていたりもする。
 お題が決まっていたりもするが、各作者が私信的に使っていたりするので作者同士の交流が分かったりする。

モノローグ(monolouge)セリフ
左下のメイドのセリフがモノローグ

 キャラの心の言葉。内語(内言語)・独白。
 モノローグ中は、モノローグを語る人物以外の情報が無くなる、あるいは低くなる。
 また特殊なフキダシ。例えばアブク型のシッポが使用される。
 複数のキャラがモノローグを使うと読者が混乱するので、1キャラのみ、つまり主人公に対して使うのが基本。

 普通のフキダシの中に小括弧で括って書かれることもある。
 この場合は、通常のセリフと併記できることが利点となる。

 かつての漫画ではキャラの内面も全て発言(ダイアローグ)として外に出ることが多かったが、主人公の書いた日記や手紙などの文をナレーションとして重ねる形で導入され、特に少女漫画で多用される手法となった。
 少年漫画では、尾田栄一郎ONE PEACEルフィがそうであるように、主人公にモノローグは使われず、行動で示されることが主流。

心話フキダシウニフラッシュプレート字幕シャボンベタフラッシュタレ線フキダシ

モブ(mob)キャラ

 群衆のこと。
 転じて、特に話に関わってこないキャラを、モブキャラあるいは単にモブと呼んだりする。

 漫画では、凄さを表現しにくいものを、そのセリフや行動で表す無名のキャラ(たち)。
 解説者はキャラだが、モブは効果背景に近い。
 例えば実際に絵として可愛いかどうかより、モブから可愛いと言われることで漫画世界での美醜が決定する。

 福本伸行がよく使う「ざわざわ」は音喩であると同時にモブ(のセリフ)でもある。
 つの丸みどりのマキバオーの観衆は、ほぼ全員同じ外見をしているので、モブなのにむしろキャラが起っている。

モブシーン(mob scene)

 沢山の無名のキャラが登場するシーンをモブシーンと呼ぶ。
 主要キャラが集まっている場合は、集合シーンであり、モブシーンではない。
 モブシーンはキャラをアシスタントが描くことが多いので、そこだけ絵柄が突然変わっていたりする。

 お遊びで隠れキャラが入っているので、ファンは見逃せない。
 例えば、尾田栄一郎ONE PEACEのモブシーンのパンダマン探しは楽しみの一つ。

漫景

モンタージュ(montage)

 一見無関係な絵を組み合わせることで、絵に別の意味を与える技法。
 カットバックカットインなどが駆使される。

 主に映像作品で使われる用語だが、漫画は並置されたコマによってカットが変わるので、よりモンタージュが際立つ。