トグル(toggle)

 2つの状態がアクション毎に切り替わること。フリップフロップ(flip-flop)とも呼ばれる。
 ONとOFF、あるいは再生・一時停止、再読み込み・停止、のように排他的な機能が切り替わる。

 オンとオフで表現できる場合、オンを数字の1、オフを数字の0で表すことが多い。
 これは、ソフトウェアに限らず、電化製品のスイッチ全般で使われている。
 ちなみに、電源のアイコンであるは、0と1を組み合わせた形である。

 多くの実行インタフェースと異なり、押すと起きることではなく現在の状態を表示する場合が多い。
 例えば、点灯している時に点灯と表示され、消灯している時には消灯と表示される。

トグルボタン(toggle button)ボタン | インジケータ | セレクタ

 2つの状態がクリック毎に切り替わるボタン。
 ラベルに「現在の状態」と「押すと起きること」のどちらを書いた方が分かりやすいかは場合による。
 音声や動画の場合「押すと起きること」を書いた方が分かりやすくなる。

 モード切り換え型のボタンの場合、「クリックだとその場で適用、ダブルクリックでモード切り換え」という、ボタンとトグルボタンの中間のようなパターンもある。
 大抵は一回だけ適用すれば良いが、たまに連続して適用したい場合もある、というような操作に対して割当てると良い。

チェックボックスピンディスクロージャスライドスイッチ

トースト(toast)ウィンドウ

 メールの着信を知らせるためなどに画面外から現れる、小さな情報ウィンドウ。
 通常のダイアログやシートでは、ウィンドウを消すためにユーザのアクションが必要だが、トーストは大抵ユーザのアクションがなくても、しばらくすると消える。

ティッカー

ドラッグ(drag)マウス操作 | タッチパネル操作

 マウスのボタンを押さえたままマウスを動かす事。タッチパネルの場合は、画面を押さえたまま指やスタイラスを動かすこと。
 あるいは、その操作によりUI部品を移動させること。

ドラッグ&ドロップ

ドラッグ&ドロップ(drag and drop)操作

 ドラッグドロップすること。
「ドラドロ」などと略されることもあるが、大抵はドロップとだけ書けば事足りる。
 何らかのUI部品(アイコンなどの項目)を移動させる操作に対して用いる。

「項目を移動する」あるいは「項目に移動先の機能を適用する」というのが主な使い方。
 前者は「ファイルのフォルダ間移動」、後者は「ファイルをアプリケーションによって開く」という操作が代表的なもの。
 稀に「機能を項目に適用する」という使い方がある。「色チップを服の上にドロップして色をつける」といったものだが、大抵は「項目を選択してメニューを選ぶ」パターンが適用され、ドラッグ &ドロップが使われる事はない。

スライド

トラックパッド(track pad)ポインティングデバイス

 板状のポインティングデバイス。
 キーボードの中央下部に配置するのが特徴で、両手をホームポジションから離さずにポインティング操作ができることが特徴。
 ただし、ある程度面積が必要なため、全体のサイズが大きくなってしまう。
 ペンタブレットと異なり、ほとんどの場合感圧機能はなく、ボタンはパッド部分とは別にある。
 AppleのMagic Trackpadの場合は、複数本の指によるマルチタッチや、クリック検知などの機能を備え、タッチパネル的な操作が可能となっている。

タッチパッド

トラックポイント(track point)>ポインティングデバイス

 棒状のポインティングデバイス。厳密にはトラックポイントはThinkPadというノートPCについている装置を指すが、一般的な名称として使われることも多い。
 キーボードの中央に配置するのが特徴で、両手をホームポジションから離さずにポインティング操作ができることが特徴。
 その特徴的な赤い丸は、ThinkPadシリーズのアイコンともなっている。

ポインティングスティック

トラックボール(track ball)>ポインティングデバイス

 装置に埋め込まれた球をクルクルと回して入力する装置。
 装置自体は固定されているので、マウスに比べ場所をとらない。
 また(特に球が大きなものは)ポインティング操作の精度も高い。
 しかし、球を埋め込むため、どうしても厚みが必要になる。そのため初期のノートPCでは採用されていたが、トラックパッドトラックポイントに取って代わられた。

トランジションエフェクト(transition effect)アニメーション

 場面転換、ページ移動などに使われる切り換えアニメーション。ビデオトランジション、あるいは単にトランジションとも。
 動画編集ソフト、HyperCard、Powerpoint、Keynoteなどのページめくりが中心のソフトには標準的な機能として装備されている。

ワイプ、ディゾルブ、スクロール、アイリス、フェードイン、フェードアウト、クロスフェード、ホワイトアウト、ブラックアウト(暗転)、チェッカー

ドリルダウン(drilldown)

 階層を選択して項目を絞り込む方式。大量の項目から選択する際にとられる最も基本的な方式。
 メニュー、3ペインウィンドウなどが代表的な物。
 このページも[User Interface]-[Terms]-[と]というドリルダウンによって分類されている。

ドロップ(drop)操作

 UI部品ドラッグしたあと対象となるドロップゾーンの上でマウスボタンを離すこと。
 ドラッグ&ドロップ最後の工程。

ドロップシャドウ(drop shadow)テクスチャ

 平面の画像に影を描いて、浮いているように見せる画像加工方法。
 この加工により、ウィンドウボタンなど浮き上がって見える。

 基本的には左上を光源として影をつけるが、画像の左右反転が前提の場合や、多くの色が使える環境では上からの光源も多い。

ドロップエリア(drop area)

 ドラッグ&ドロップする際にドロップ可能な範囲。
 ドラッグ中にマウスオーバーするとハイライトするなどして、ドロップ可能であることを知らせる事が多い。

ホットポイントヒットエリア

ドロップゾーン(drop zone)

 ボタンを押すなどのアクションをした部品の、下に表示される部品に付く言葉。
 部品が下に表示されることをドロップダウンする、というように動詞として使うこともある。

ポップアップフライアウト

 ドロップダウンして出現する板状の項目一覧から機能を選択する部品。
 選択されると機能が実行され、ラベルは選択したものに変化しない。
 ボタンで出る場合の多くは下向きの三角(▼)が付く。
 Webサイトの移動はドロップダウンメニューで実現されている場合も多い。

ティアオフメニューコンテキストメニューハンバーガーアイコン

プルダウンメニュー(pulldown menu)、チョイス(choice)、チョーザ(chooser)

 ボタンを押すと項目の一覧が出て選択ができる部品。
 項目を選択したあとに何かが起きるわけではなくラベルが選択したものに変わるだけ。
 選択したものを確定するためには別の[OK]ボタンを押すなどの動作が必要。
 ただし、フォントサイズなどの属性値は即時反映されることが多い。

リストビュー

ポップアップリスト(popup list)、プルダウンリスト(pulldown list)

ドロップダウンリスト - Wikipedia

ドロワー(drawer)UI部品
  1.  主にスマートフォンで、画面が(横に)スライドして表示されるサイドバー
     スライドメニュー、オフキャンバスメニューなどとも呼ばれる。

    ハンバーガーアイコン、スワイプリスト

  2.  ウィンドウの側面に引き出しのように出てくる矩形の領域。
     Mac(OS X)で採用された部品。

     モーダルダイアログの進化系であるシートに対して、モードレスダイアログの進化系がドロワーと言えるが、ウィンドウの外に表示される性質上、ウィンドウの側にドロワーが出現するだけの領域を確保する必要があり、あまり使い勝手は良くない。
     ウィンドウの内側に出現するペイン(サイドバー)の方がむしろ好都合なことが多い。
     また、ドロワーの開け閉めのインタフェースが共通化されていないため使いづらい。
     2014年現在では、OS Xでもドロワーは使われなくななっている。

トンマナ(tone & manner)一貫性

 全体に共通するトーン(調子)とマナー(方法)を、まとめて短くした言葉。元は広告業界用語だが、web制作の現場でもよく使われる。
 配色やフォント、レイアウトパターン、枠の形、語彙、UI部品の使い方まで含めた統一をすることで、全体が同じサイトやブランドに含まれるものであることが自明になり、ユーザに使いやすさと安心感を与える。
 大きなプロジェクトでは、ロゴとその使用方法を中心として、ピクセル単位や語彙一覧表などで隅々まで設定してある。
 しかし、トンマナの言葉の範囲としては、「ゼリービーンズのような」といった雰囲気を伝える言葉や、一枚の写真だけの場合もあるので、使う人や場面によって指しているものが大きく違っていて、コミュニケーションがすれ違うこともままある。

ユーザインタフェースガイドライン