- ダイアル(dial)スライダ
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円形の部品で、ドラッグして部品を中心にポインタを回転させることで値を指定する。
初期は現実の機械のボリュームダイアルを模して作られていたが、しだいに角度のような円で示されると分かりやすい値の指定に使われるようになった。
ほとんどの場合は直線のスライダを使った方が値を指定しやすい。円形スライダ、サーキュラスライダ(circuler slider)、ラウンドスライダ(round slider)、ラジアルスライダ(radial slider)
- ダイアログ(dialog)UI部品
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ユーザの確認や選択を求めるために表示されるウィンドウ。
ダイアログ(会話)の名が示す通り、ユーザとコンピュータとが会話を行なう際に使われる部品と言える。プログラム的にはユーザの行動を制限できて楽だが、ユーザは行動が制限されるため使いづらくなることが多い。
ダイアログウィンドウ、ダイアログボックス
- タイトルバー(title bar)バー
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主にウィンドウ上部に配置される、見出しを表示する部分を指す。
多くの場合この部分をドラッグする事でウィンドウの移動が可能。クローズボタン、ズームボタン、最大化・最小化ボタンなどが配置される。
Macの場合、このタイトル部分のアイコンをドラッグしてファイルを移動したり、cmdキーを押しながらクリックする事でパスの移動ができるなど、ファイルアイコンとして利用できる。 - タイムライン(timeline)リストビュー
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年表や時刻表のように、時系列で並べられたリスト。
特にリアルタイム性の高いチャットやSNSの記事表示に使われるものを指し、サイトの更新履歴などには使われない。動画編集ソフトの各画像や(トランジション)エフェクトの表示時間などを表す部分に対しても使われる。
- ダイヤモンドカーソル(diamond cursor)キーバインド
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主にctr + E,S,D,Xにより、カーソルを移動する編集キー配列。
QWERTY配列ではこのキーがひし形に並ぶことから、この名前がついた。
この際、コントロールキーは、Aの左側に配置されていることが前提である。
ワープロソフトWordStarで採用されている。ちなみに、FPS(ゲーム)ではW,A,S,Dであり、キートップの印字の意味ではなく、方向通りにキー配置しようという基本的な思想はダイヤモンドカーソルと同じ。
なお、ダイヤモンドカーソル(E,S,D,X)の周りも、例えばctr + A,Fは単語ひとつ分左右に動き、ctr + R,Cは一画面分上下にスクロールと、基本的にこの方向一致でレイアウトされているが、はっきりとした指針はないようで、ダイヤモンドカーソルを採用したソフトごとに微妙に異なる。
- タイルビュー(tile view)グリッドビュー
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グリッドビューの一種だが、全セルの種類が同じもの。
画像のサムネイルが並ぶのが一般的で、画像の縦横比に合わせて隙間を詰める表示はアルバムと呼ばれたりもする。
アイコンビューとは違い、各項目は必ず格子状に整列して表示される。ランチャとして働くタイルビューは、特にスプリングボード(spring board)やダッシュボード(dash board)と呼ばれる。
- タグ(tag)
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検索の際に便利なように、ファイルなどに付加情報としてつけられる短い文字。
特に画像などは検索の際に、文字で検索できないと不便なので、ジャンルなどがタグとして付加される。
基本的に画像へのタグづけは人間が行っている。
画像や動画の投稿サイトでは良く用いられる検索の手法だが、ファイルそのものに情報を埋め込む手法は2016年現在、それほど一般化していない。
文章の投稿でもタグをつけることで、同様の投稿を見つけやすくしてある。2016年現在、画像解析機能の進歩によって、画像を解析して自動的にタグをつけることが実用レベルになりつつある。
- タッチ・アンド・ホールド(touch and hold)ロングタッチ(long touch)
- タッチパネル(touch panel)ポインティングデバイス | 出力装置
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ディスプレイに直接触れて操作するタイプの入力装置。
PDAや携帯ゲーム機ではペン(スタイラス)を使うのが一般的だったが、iPhone登場以来指で直接使うのが一般的になった。
また、銀行のATMなどはかなり以前からタッチパネルを採用しているが、操作感が悪く、タッチパネルは使いづらいという認識を与えていた。なお、液晶タブレットはタッチパネルと酷似していて、ペンが必須であること以外違いがないように見えるが、その認識精度は格段に高い。
ただし、タッチパネルの性能向上あるいは液晶タブレットがマルチタッチ機能を獲得することによって、両者の区別がなくなる可能性は高い。 - タッチパネル操作(touch panel operation)操作
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タッチパネルを使ったユーザの入力操作。一部のトラックバッド等でも行える。
マルチタッチかどうかでかなり大きく操作の種類に違いが出る。
ペンタブレットの場合は筆圧や傾きを検知するが、通常はマルチタッチではないので操作の種類としては貧弱。
iOSは5本指も認識するのでファイブフィンガー操作まであるが、解説はツーフィンガーまでにとどめた。フリック、タップ、ダブルタップ、スライド、スワイプ、スクラブ、ドラッグ、ピンチ、ロングタッチ、ローテート、ホールド、プレス・アンド・タップ、ツーフィンガースライド、ツーフィンガータップ
- タップ(tap)タッチパネル操作
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タッチパネルの画面を(軽く)叩く操作。
Nintendo DSではタッチと呼ばれるが、同じ操作のこと。 - タッチホイール(touch wheel)入力装置
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AppleのiPodに搭載されたドーナツ型の部品を回転させる事により、量を入力する装置。
スクロールホイールやジョグダイアルだと、回転させ続けようとした場合に、一旦指を離して戻す動きが必要だが、タッチホイールの場合は円全てが表面に出ているので、途切れる事なく回転できる。
タイトーアルカノイドなどのゲームで使われたパドルに近い。
また、AV機器のリモコンなどに多く採用されたシャトルリングもほぼ同じ動作をする装置。 - タブ(tab)UI部品
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ファイルの見出しページのようにペインの端が飛び出したもの、ページの切り替えに使われる。特に設定ウィンドウでは定番。
上下左右どの方向にも並ぶが、上部が最も一般的。
項目が増えて辺の端までとどくと2段になる場合もある。2段のタブは極めて使いづらくなるので、最初から長さが足りない事が分かっていれば、リストビューなどのべつの部品を使うべき。
項目が多い場合に、タブの部分をスクロールさせるという手法もあるが、一覧性が落ちる。最初はこの部品か選択可能なものだと認識しない人が多いので、プロ向けのものでない場合に使われない傾向があるが、一度学習してしまえば分かりやすい部品なので、いらぬお世話な気もする。
どのタブが選択されているか自体を、設定として使うのは良くない。
例えば、タブが[日本語][English]とあって、[English]タブが選ばれると英語字幕になるというものは、タブで設定するのではなく、別にラジオボタンやセグメンテッドコントロールなどの値の設定用の部品を使うべき。
タブは、ページの内容を書き換えたというより、ベージを切り替えたと認識されるので、ユーザは混乱する。MacOS8で採用されたポップアップウィンドウは、Finderのウィンドウをそのまま画面下部にタブ状にして収納する。
タブコントロール
- タブキー(tab key)編集キー
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キーボードのTabと書かれたキー。大抵左端の上近く、Qキーの左にある。
基本的にはインデントに使われるタブ文字を入力するためのキー。
それ以外では、マウス操作を基本としたGUIで、キーボードによる操作をする場合、タブストップのある部品へ移動するために使われるのが主な使い方。
また(左手で)押しやすい位置にあるため、グラフィックツールの場合はパネルの表示・非表示の切り替えなど、頻繁に利用される機能に割り当てられることが多い。 - タブストップ(tab stop)
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Tabキーを押した際に、移動する場所、あるいはその設定。
テキストエディタやワープロでは行揃え位置に、カーソルが移動する。マウス操作を基本としたGUIではTabキーによってフォーカスが移動するが、これもタブストップと呼ぶ。
その順番は操作感に大きく影響する割に、なおざりにされがちで、順番が予測不能なものはもちろん、意味もなくフォーカスが移動しない部品があるなども良くある。 - タブバー(tab bar)
- ダブルクリック(double click)マウス操作
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マウスのボタンをすばやく2回押して放すこと。
ダブルクリックされた項目のデフォルト動作を行う。具体的には「項目を開く」あるいは「設定パネルを呼び出す」というもの。マウスに複数のボタンがあるマルチボタンマウスの場合は、メインボタン以外ではまずダブルクリックを行うことはない。
ソフトウェア的には以下の手順を通った時にダブルクリックと見なされる。- ヒットエリア内にポインタ(のホットポイント)がある状態で、ボタンが押し下げられる。マウスダウン。
- ヒットエリア内にポインタがある状態で、ボタンが放される。マウスアップ。
- ポインタが移動しない状態で、設定時間内にマウスダウンが発生。
- マウスアップが発生。
同じような発想でさらにトリプルクリック、クアドラプルクリックがあるものの、実用上はテキストの行(段落)を選択するぐらいが使える程度。
慣れに時間がかかる人も多い操作だが、2ボタンを使わずにすむ利点が大きい。
単純にボタンが少ないと安く上がるだけでなく、配置面積を他のボタンと分け合わずにすむ、ボタンの使い分けの必要がないのが利点。
タッチパネルでの同様の操作はダブルタップと呼ばれる。
使い慣れていない人ほど、必要ないところでもダブルクリックを使ってしまう傾向がある。「選択している項目をクリックする」という操作はダブルクリックと似ていて、実際ダブルクリック操作でも結果は同じになる事が多いが、微妙に操作感は異なる。
この選択-再選択方式はタッチパネルで多く採用され、誤操作防止に効果を発揮している。 - ダブルタップ(double tap)タッチパネル操作
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画面をすばやく2回押して放すこと。ダブルクリックのタップ版。