- ライトペン(light pen)ポインティングデバイス
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ブラウン管ディスプレイにペンをあてる入力装置。ゲーム機の周辺機器として多くあったライトガンと同じ原理で動作する。
精度が低くあまり普及しなかったが、グラフィックツールの原型はこのライトペンを入力装置として作り出された。
また、80年代のマウス普及以前は、一般PC用ポインティングデバイスの有力候補でもあった。
実物を直接見た人は少ないと思うが、テレビのクイズ番組で目にしたことがある人も多いだろう。記憶によると80年代中盤には既に、ライトペンは市場に出回っていなかったように思う。
- ラジアルメニュー(radial menu)メニュー
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円周(あるいは放射)状に表示されるメニューで、多くはコンテクストメニューの一種として実装される。
中心から同距離で項目が並ぶため、選択が素早く行えるのが特徴。フリック入力はラジアルメニューの一種。
かどにメニューを開くためのボタンが固定され、扇状に開くタイプもある。
花びらのように見えることから、フラワーメニューと呼ばれることも。欠点は、選択項目が増えると1項目あたりに使える角度が減るので選択しづらくなる事。
また、表示に円形の領域が必要なため画面端では表示しづらい。ラウンドメニュー、リングメニュー、サークルナビゲーション、フライアウトメニュー
- ラジオボタン(radio button)リスト
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複数の選択肢から一つを選ばせるための部品。ラベルと共に使われる。必ず2つ以上のまとまりで使われ、一つが選択されると他のラジオボタンの状態がOFFになる。
ボタンという名前が付いているものの、どちらかというとリストの一種。項目を横並びにするとラベルがどのラジオボタンを指すか分かりにくくなるため、基本は縦並び。
また、横に並べると全体の距離が長くなり、グループであるという感覚が失われるので、横に並べる場合はセグメンテッドコントロールを使うべきだろう。
マーカーの形が一目瞭然で、2項目でもどちらを選んでいるか分かりやすいのが特徴のひとつ。通常ラベルの部分をクリックしても選択できるがWebではそうなっていないものが良くある。それによって便利になる事などひとつもない単なる手抜き。
はじめから推奨される選択肢が選ばれていることが多いが、アンケートのように偏りを避けたい場合や、性別のように政治的に正しい 方法としてどちらも選択しておかない事がある。
性別のように2種類から選択する場合は、「☑男性」のようにチェックボックスを使った方が面積は少なくてすむ。しかし、そもそもチェックボックスは2つの別のものを選択するために使うものではなく、ON・OFFを意味するものに使用されるものであり、その違いはかなり高い厳密性を持つ。
逆にON・OFFをラジオボタンで表現するのは冗長で、チェックボックスかスライドスイッチを使うべきだろう。フォントサイズや拡大率指定のように、メニューの項目がラジオボタンになっている場合があるが、その際のメニュー左に表示されるのは何故かチェックアイコンである。これはメニュー項目がラジオボタン選択なのか、チェックボックス選択なのか分からず、ユーザを混乱させる。
困ったことに2015年現在、MacもWindowsも、この点に改善は見られない。ラジオボタンの欠点は項目の分だけの面積を必要とする事。それを解消するのがドロップダウンリストだが、リストが表示されるまで選択肢に何があるか分からず、一覧性に劣る。
- ラバーバンドボックス(rubber band box)選択範囲
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選択範囲を示す矩形の枠。多くは(アニメーションする)点線で示される。
ちなみにラバーバンドとは輪ゴムの事。 - ラベル(label)テキストフィールド
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UI部品を説明する単語あるいは短い文を書いたもの。
インタラクション機能はなく、文字の内容が変わる事もまずないという、ほとんど画像に近い部品。
しかしその役割は重要で、これがないとユーザにとっては何がなんだか分からない。ラベルは部品の左側に配置され、ラベルの文字は部品に近くなるように右揃えされるのが通例。
また、ラベルの右末尾には":" を付けて、他のラベルと縦に揃えることでラベルと他の部品との境界がはっきりし、役割を理解しやすくなる。
":"が付く事でそれが説明文 だということも分かりやすくなる。 - ランチャ(launcher)
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アプリケーション起動アプリケーション。発射装置を意味する。
ラウンチャ、ローンチャなどとも表記される。起動方法は、メニューからの選択だったりファイル名の入力だったりして、特にどの方法であるかは決まっていないが、タイル状に並んだアイコン選択する方式が、ランチャの主イメージ。
MacではDockがこれにあたり、Spotlightは文字入力型のランチャとも言え、広義にはFinderもランチャである。
Windowsではタスクバーがこれに相当する。
OS標準以外にも、多くのランチャが作られている。携帯端末ではホーム画面がランチャに相当する。