- ティアオフメニュー(tear-off menu)メニュー
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メニューを切り離してフローティングパネルにできるメニュー。
メニューを切り離すと、ツールパネルとなるようなパターンが見られる。 - ディスクロージャ(disclosure)トグルボタン
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ウィンドウやリストの領域の開閉に使うUI部品。
閉じる時をクローザ(closer)、開く時をエクスパンダ(expander)と呼び分ける場合もある。
閉じることを「たたむ」、開くことを「展開」と呼ぶこともある。
discloseとは明らかにするといった意味。設定ウィンドウなどの下側に付き、基本設定と詳細設定を分けることでアクセスや理解を容易にするなどといった使い方をする。
三角形のものはディスクロージャトライアングルと呼ばれ、右(▶)または上(▲)を指しているときは閉じ、下(▼)を向いたときは開いていることを示す。この三角形の動作を特にツイストダウン(twist down)とも呼ぶ。
この三角はドロップダウンメニューなどにも付き「ここには何かが隠されていて選択すると中身が明らかに(ディスクローズ)なりますよ」という記号として働いている。
ステッパにつく三角はアローボタンの一種であり、同じ記号でも意味がことなる。Windowsでは+がクリックすると開けること(閉じていること)、-がクリックすると閉じること(開いていること)を示すが極めて分かりづらい。
おそらくCUI時代のツリー表示の方法を引きずっているものと思われる。
そもそも、開閉するものというより、追加・削除の記号に見える。ブログでよく見られる、文章の詳細部分を隠しておいてクリック操作で展開できるような仕組みも、ディスクロージャの利用法の一種。
- ティッカー(ticker)
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電光掲示板のように、文字列をスクロールさせて表示する方法。
マウスオーバーの際にはスクロールが止まるものもある。HTMLのmarquee要素で実現でき、一時氾濫した。
HTML5以降は廃止予定だが、一旦実装した物を廃止することはなかなかなさそう。
適切に使うのは難しいが、狭い面積に多くの(文字)情報を表示できる、動きがあるので注目させやすいなどメリットも大きい。 - ディスエーブル(disabled)
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UI部品が動作しない状態。多くはグレーアウトあるいは半透明で表示される。
無効化状態、非活性(deactivate)、ディム(dim)
- ディンプル(dimple)テクスチャ
- テキストフィールド(text field)UI部品
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文字を表示する部品。
インタラクションがない単なる画像、文字は選択できてコピーも可能なもの、文字の入力・編集が可能なものが存在する。テキストボックス
- テクスチャ(texture)シグニファイア
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本サイトでは特に部品の役割を知覚させる存在として質感を与える画像をテクスチャと呼ぶ。
- デートピッカー(date picker)ピッカー
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日付を選択する為の部品。
月単位のページャを基本とし、左右のアローボタンで月を切り替え、日をクリックして選ぶという形が一般的。
現在を中心に予定日や記録日を選択する際は、年、月、日をそれぞれドロップダウンリストから選ぶよりも直感的。
逆に、生年月日など一塊の数値として記憶される日付を入力する際には向かない。デートピッカーダイアログを表示するためのボタンは、カレンダーのアイコンが表示されている事が多い。
カレンダー
- デートタイムピッカー(date-time picker)ピッカー
- データチップ(data tip)UI部品
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グラフや地図などの図の上にポインタを置いたら(クリックの場合もある)表示される値。フキダシのような背景に乗って表示されることが多い。
グラフに数字を全て書くと読みづらかったり、そもそも面積的に不可能だったりする場合に、ポインタを置いたときだけ値を示すことで、スッキリした画面とグラフの位置と値の関係の明確化の両方が得られる優れた手法。Googleマップのマーカーをクリックした時に表示されるフキダシはデータチップの一種。
- デフォルトボタン(default button)
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最初にフォーカスが当たっているボタン。
フォーカスが合っているので、決定キー(spaceキーなど)を押せば選択できる。実行頻度が高いかつ、実行しても致命的なことにならないボタンをデフォルトボタンとすべき。
つまり、基本的には[実行]を意味するボタンであり、実行すると後戻りできないような物の場合は[キャンセル]を意味するボタンがデフォルトとなるべき。 - デスクトップ(deaktop)
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ウィンドウを全て取り払って残った場所。常に全画面で表示されるウィンドウとも言える。
MacやWindowsなどGUIを採用したOSでは、好きな画像を貼付けることがでパーソナライズできるようにしてある。スマートフォンやスレート端末にも同じような役割のものがあるが、デスクトップとは言わない。どう考えても机の上ではないからだろう。
- デスクトップメタファ(deaktop metaphor)メタファ
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システムの比喩として、卓上を利用したインタフェース。
ファイル、フォルダ、メモ帳、電卓など事務用品を比喩(名称や見た目)に使ってシステムを分かりやすく説明している。
MacやWindowsなどGUIを採用したOSの定番。 - デリートキー(delete key)編集キー
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キーボードのDeleteと書かれたキー。キーボードのEnterキーの右側あたりにあるか存在しないキー。DELと略されることも多い。
基本的には、カーソル位置(キャレットの右側)の文字を削除するキー。
デリートキーは削除キーとも呼ばれるが、バックスペースキーと合わせて、削除キーと呼ばれることもある。
MacintoshのDeleteキーは、ほぼバックスペースキーと同様のもので、この項目に書いた内容とは異なる。バックスペースでも文字は削除できるし、慣れない場合にバックスペースとの使い分けが難しい上に、使いづらい位置にあり、使わない人も多いと思われる。
- テンフィートUI(10feet UI)
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画面から10フィート(約3m)離れた場所からリモコンなどを使って操作するユーザインタフェースのこと。
パソコンのように机の上に乗った目の前のディスプレイに比べると、文字をはじめ大ぶりに作られているのが特徴。
ゲーム機やビデオデッキなどテレビを操作するためのUIは、ほぼテンフィート UIと言える。任天堂のゲーム機Wiiの画面が代表的な物で、遠くからWiiリモコンでポイントする必要があるためボタンが大きく描かれる。
一時期Macに搭載されていたFront Rowや、Apple TVもテンフィートUIと言える。
クロスメディアバーは、プレイステーションをはじめとしたSONY製品に使われており、テンフィートUIの中でも特に優れた物といえる。タッチパネルを指で操作することを前提とする場合も、クリック範囲が広くないと非常に使いづらくなるので、テンフィートUIに似てくる。
ただし、タッチパネルの場合は操作に関わらない読むだけ・見るだけの部分は小さく作られても問題ない。テンフィートという距離は実際その距離で使うというより、テーブルトークRPGダンジョンズ&ドラゴンズの「10フィートの棒」からの引用だろう。