- ファイルピッカー(file picker)ピッカー
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ファイルを選択するための部品で、多くはダイアログとして作られる。
多くの場合ファイルピッカーを開くためのボタンは、入力フィールドの隣りに[選択...](あるいは単に[...])というラベルで置かれる。MacのFinderやWindowsのエクスプローラも、大きなな意味ではファイルピッカーの一種と言えるだろう。
ファイルチューザ、ファイル選択ダイアログ
- ファンクションキー(function key)キー
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ソフトウェアによって機能(function)を設定することを前提とした、それ自身は意味を持たないキー。
大抵はキーボードの上部にF+番号のキートップが順に並んでいて、大抵はF1〜F10、場合によってはF15ぐらいまである。
ショートカットキーの一種と言える。キーひとつで入力可能なことが有利な点。
ファンクションキー自体が意味を持たないため、他のキー組み合わせによるショートカットキーに比べ意味と組み合わせて覚えられない、ホームポジションから離れているので押しづらいのが欠点。
後天的にF1がヘルプ、F5がリロードなどの意味が生まれてはいるが、F1という字面のみでヘルプを想像することは不可能。Fキーと略されることもあるが、文字キーのFと勘違いされがちなので、正式名称であるプログラマブルファンクションキーの略称であるPFキーが使われる。
単独のFnキーが存在する場合もあり、これもファンクションキーと呼ぶが、前述のものとは異なるキー。
これは、ノートパソコンなどキーボード面積が狭い場合に、キーの数を少しでも減らすために追加されたキーである。
Fnキーと他のキーを組み合わせることで音量操作などの機能を実現する。
大抵は、Fn + 1〜Fn + 0にF1〜F10が設定されているものの、それも含めてFnとキーの組み合わせと、そこに設定される機能はまちまち。 - フェイルセーフ(fail safe)
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なんらかの障害が起きた時に、常に安全な方向に制御すること。
例えば以前は、ハンドル上げ下げ方式の蛇口は「下ろすと水が出る」方式で、それが感覚的に良いインタフェースだと考えられていた。
しかし、地震などの災害にあった際にハンドルが下りたままとなり、水が出っぱなしになる事故が相次いだ。
そこで現在は直感とは逆だがフェイルセーフである「上げると水が出る」方式となっている。 - フォーカス(focus)マーカー
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現在の(キーボードでの)操作対象の部品である事を示すための画像。
部品の周囲に枠が表示されることが一般的なフォーカス画像。
マウスオーバー画像と意味は近い。多くの環境でTabキーを押す事でフォーカスが移動するため、タブフォーカスとも呼ばれる。
また、カーソルキーで移動できる方式も多く、大抵はTabキーと併用されている。 - フォントピッカー(font picker)ピッカー
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フォント(書体)を選択するための部品で、多くはフローティングパネルとして作られる。
数書体しかなかった初期から2017年現在までドロップダウンメニューが、フォントを選択するための部品として使われている。
しかし何百もの書体があると、とてもではないが一次元的なインタフェースであるメニューでは対応できない。
そこで作られたのが検索やサンプル表示、グループ分け、使用頻度によるソート、などの機能がついたフォントピッカーだ。
フォントの選択だけではなく、カラーピッカーやボールドやイタリックのような文字装飾機能がついている場合もある。フォントパネル
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ページ単位の末尾につける情報。
多くの場合、ページ番号や日付、著作者情報などが書かれるが、明確な決まりはない。 - プッシュボタン(push button)ボタン
- フライアウト(flyout)UI部品
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他の部品に重ねて表示され、ユーザの選択または一定時間で消える一時的なUI部品全般を指す名称。
上から下へ伸びるものはドロップダウン、その場に表示されるのはポップアップという名称がある。
そのため、横(主に左)から、あるいは下から伸びるタイプのものに限ってフライアウトと呼んで区別する場合もある。代表的なものはフライアウトメニュー。
AndroidOSではスピナーと呼ばれるが、一般的ではない。 - プラスアイコン(plus icon)アイコン
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主に項目を追加することを意味するアイコン。
しかし、プラスアイコンが常に追加を意味するとは限らないので、かなり混乱をもたらすアイコンでもある。
例えば、Windowsではディスクロージャに+が使われている。
ルーペに+を加えたアイコンは拡大の意味で使われる。
あるいは、赤十字のマークかもしれない。他に的確なアイコンがないのと、+という記号の力強さから、今後も使われていくだろう…色々な意味を持ったままで。
- フリック(flick)タッチパネル操作
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タッチ後に指を上げずに払うように動かすこと。
ドラッグやスライドに似ているが、チョイという感じで指を動かしすぐ離すのがフリック。
スクロールビューに対して行った場合、通常は慣性スクロールが行われる。
縦方向に行う操作に対して使われる傾向がある言葉。 - フリック入力(flick input)タッチパネル操作
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ボタン上でフリックすることで、ボタン周囲に広がるボタンを選択する操作。
iPhoneに採用され少ない面積とストロークで文字を入力できる。
Newton OSのHanabiがこの方式の嚆矢とされる。ちなみに、当サイトで発表した「サークルメニュー入力」とも良く似ている。
- プルダウン(pulldown)ドロップダウン
- プレス・アンド・タップ(press and tap)タッチパネル操作
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1本は押しっぱなしの状態で、もう1本でタップ。コンテクストメニュー表示などに使われる。
- プレースホルダテキスト(placeholder text)入力フィールド | ドロップダウンリスト
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入力フィールドに文字が入力される前に表示され、入力によって置き換えられる文字列。
大抵は実際に入力された文字と区別するため、薄いグレーで表示される。
内容は「郵便番号」のようなラベルや、「00-0000」といった入力例、あるいは「6桁の数字」のような注意が書かれる。また、ドロップダウンリストの選択されないデフォルト表示もプレースホルダテキストの一種。
画面の面積を消費せず、すっきりと整理された印象となるのが利点。
しかし、検索フィールドのようにアイコンなどで役割が自明なフィールド以外では、入力によってユーザに知らせたい情報が消えてしまうため、機能としてはあまり良くはない。
どうしても面積が足りない場合の非常手段、と考えた方が良いだろう。
この問題を回避するために、入力後もプレースホルダテキストを近くに小さく書いておくという手法もある。なお、プレースホルダという言葉は、文字列に限らず、後から置き換えられる仮置きのもの全般に使われる。
HTML5ではinput要素にplaceholder属性として設定できる。
入力プロンプト(input prompt)、ラベルプロンプト(label prompt)
- プログレスインジケータ(progress indicator)アクティビティインジケータ
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処理中であることを示すUI部品。プログレスと略すこともある。
全体の量が確定している「確定プログレスインジケータ(determinate progress indicator)」と不確定な「不確定プログレスインジケータ(indeterminate progress indicator)」の二つに機能は分かれる。
不確定プログレスインジケータは「無限プログレスインジケータ(infinit progress indicator)」とも呼ばれる。 - プログレスバー(progress bar)プログレスインジケータ
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進捗を示す棒グラフ状のUI部品。
プログレスバーのグラフが床屋の看板のようになったものはバーバーポール(barbar pole)とも呼ばれる不確定プログレスインジケータ(indeterminate progress indicator)の一種。
円グラフ状のものはプログレスサークルと呼が機能自体は同じ。全体の量をあらかじめ示しておく事で、ユーザに待ち時間の不安感を与えないようにする目的がある。
しかし、90%を越えてからの進捗時間が90%までの時間より長かったり、100%になったと思ったら0%に戻ったりと、逆にユーザをイライラさせるものも少なくない。
とは言え、少なくとも処理が進行していることは分かるので、無いよりはずっといいのは確か。 - フローティング(floating)
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常にアプリケーションの中で一番手前(最前面)に表示されるタイプのUI部品に付く接頭辞。
フローティングウィンドウ、フローティングパネルなど。
浮いていることを強調するために、ドロップシャドウが施されていることが多い。オーバーレイ、ポップアップ
- フローティングウィンドウ(floating window)ウィンドウ
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常に最前面に配置されるウィンドウ。
- フローティングパネル(floating panel)パネル
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常に最前面に配置されるパネル。
パネルは基本的にフローティングなので、ほとんどパネルの別名と言ってもいい。 - プロンプト(prompt)
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コマンドライン(CUI)で入力を促す記号。
自由に設定可能だが、主に「$、#、>、%」あたりが使われる。コマンドラインのシステムそのものを、コマンドラインプロンプトあるいは単にプロンプトと呼ぶ場合もある。
このプロンプトとカーソルの組み合わせ(>_)は、CUIの象徴的記号となっている。そもそもプロンプトは「きっかけを与える」という意味なので、「入力してください」といったメッセージなど、入力を促すもの全般に対して使われる。