- 階層メニュー(hierarchical menu)メニュー
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ドロップダウンメニューの下にさらにサブメニューが出現(プルライト)するタイプのメニュー。
マウスの動作に対してかなりきめ細かな制御を行なわないと、サブメニュー項目を選ぼうとしたとたんにメニューが閉じてしまうような挙動になりがち。
基本的には選択しづらいので回避すべきUIだが、グループ化することでメニュー全体を理解しやすくする効果もある。
メニューの階層が深くなると、UIとして成り立たない位選択しづらい状態になるので、サブメニュー2つまでが限界と言え、それ以上となるとダイアログやパネルなどの別のUIを考える必要がある。カスケードメニュー(cascade menu)
- 階層リスト(cascading list)リスト
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あるものを選択すると、さらに細かい選択が現れるというタイプのリスト。
特にカラムによって階層を表現したものを指す場合もある。
- 確認ダイアログ(confirm dialog)ダイアログ
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何らかの処理を実行する際(あるいは実行が終わった際)に、ユーザに確認をとるダイアログ。
取り消しのできない操作や非常に時間のかかる操作の前に出るのが定番。
アプリケーション終了時に保存確認を行うダイアログが代表的なもの。取り返しがつく操作では確認ダイアログを出さないのが基本だが、何も出さないと処理を行った事自体ユーザに気付かれない危険性もある。
そのため、確認ダイアログに「今後、このメッセージを表示しない」というチェックボックスが用意され、チェックをつけると以後は表示されない、という回避策が多くのソフトウェアで採用されている。 - カスケード表示(cascade view)
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ウィンドウを少しずつ階段状(カスケード)にずらして並べる表示方法。重ねて表示。
タイトルバーが並ぶことになるので、一覧性が高い。
タブ表示はカスケード表示を洗練させたものと捉えることもできる。 - カスケードメニュー(cascade menu)階層メニュー
- カーソル(cursor)マーカー
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入力位置を示す画像。
カーソルのうち、キーボードからの文字の入力位置を示すものをキャレット、マウスのクリック入力位置を表すものをポインタと呼ぶ。選択範囲、スライダ
- カーソルキー(cursor key)編集キー
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カーソル(キャレット)を動かすためのキー。
キートップには方向に対応した矢印が書かれることが多い。
多くはキーボードの右下に配置されるが、その配列は十字であったり、凸型であったり、直線であったり、様々。
なお、アルファベットで記述する場合、←(left)、↑(up)、↓(down)、→(right)の対応となっている。Macintoshは当初このカーソルキーが存在しなかった。マウス操作により文字の入力位置などを指定できるのだからカーソルキーは不必要と判断したためだ。
しかし、文字を入力している場合にキーボードから手を離すのはかなりのストレスとなるので、すぐにカーソルキー付きのキーボードに変更された。文字入力以外にも、選択している画像などの指定単位の水平・垂直移動に使われる。
他にも、Tabキーと合わせて、フォーカスの移動にも使われる。 - カートアイコン(cart icon)アイコン
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ショッピングカートのアイコン。
ほとんどは購入前に一時的に購入予定の商品を記録してあるページへのリンクに使われる。Amazonが導入し、瞬く間に一般化した。
ショッピングカートという誰も知るものをメタファにしているため、その機能も容易に想像できる。 - カット(cut)機能
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選択したオブジェクトを削除し、クリップボードへ移動する機能。切り取り。
キーボードショートカットはcmd + X(ctr + X)、アイコンはXと切り取りをイメージして開いた鋏が描かれることが多い。
選択範囲、クリップボード、コピー、ペースト
- カット&ペースト(cut & paste)操作
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選択したオブジェクトをカットし、別の位置へペーストする一連の動作。これによりデータの移動が完了する。
マウス操作のドラッグ&ドロップも同じデータ移動操作。
ただし、カット操作と異なり、クリップボードにデータは残らない。クリップボード、コピー、ペースト、コピー&ペースト
- カードスタック(card stack)
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同じウィンドウで機能を切り替えるタイプのインタフェース。単にスタックとも。
モバイル機器のような画面のサイズが小さなものの場合はウィンドウが作れず、必然的にカードスタックとなる。 - カバーフロー(cover flow)リストビュー
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書類の画像のリストを横に並べ、中央では正面に左右では傾けて薄く表示するUI部品。リストビューとほぼ同じ役割を持つ。
iTunesやSafari、Finderで使われるなどApple製品では一般的。
画像によって視覚的に表示されるのでファイルの内容が把握しやすく、左右では横幅が狭く表示されるので画面の面積を取らない。
画像をクリックするとファイルは中央に移動する、スクロールバーでも移動する。注目点の解像度が非常に高く、逆に周囲の情報は削ぎ落とされるという人間の視覚に合ったデザインの部品。
- カラーウェル(color well)インジケータ
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現在選択中の色を示すための(四角い)部品。
大抵は選択のためにカラーピッカーが開く。
おそらくインク壺(inkwell)からついた名称。 - カラースウォッチ(color swatch)セレクタ
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色見本のこと。単にスウォッチとも。
使いやすい色をまとめたもので、基本的には人が選択したもので多くは名前が付けられている。
カラーパレットの場合は数式で導きだされた色であることが多い。 - カラーピッカー(color picker)セレクタ
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例 : 8×8×8=512色のカラーピッカー 色を選択する為の部品群。
現在選択されている色がカラーウェルに表示され、クリックすると色選択用のダイアログあるいはパネルとして表示されるのが一般的だ。
選択と同時に閉じるプルダウン式のものもある。
また、最初から色選択ビューとして表示されることもある。色の選択は、RGB・CMYK・HSB +α値のスライダやコンボボックス、カラースウォッチ(パレット)、スポイト等によって行なわれる。
値それぞれにスライダを用意する方法以外に、面スライダによって2値を決定し残りをカラースライダで決定する方法が、使われることが多い。
後者の場合、部品に必要な面積は大きくなるが、平面スライダ上では必要な色そのものを選択できるので直感的。
また、色を円形に配置したカラーホイールが使われることもある。 - カラム(column)グリッドビュー
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グリッドビュー(表)の縦列、単に列とも言う。カラムとは柱のこと。
Macのカラム表示は、ファイルを縦に並べたペインが横に並べられる表示方法。ツリー表示の一種で、OS Xの前身であるNEXTSTEPから継承された表示方法。特にWebページについて語っている際は、ページを縦に分割する段を指す。
カラムによって分割されたレイアウトパターンをカラム数で2カラムビュー、3カラムビュー、マルチカラムなどと呼ぶ。 - カラムストレッチポインタ(column stretch pointer)ストレッチポインタ
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左(←) (→)右 カラムの幅を調整できる位置であることを示すポインタ。
左右に向いた矢印の(真ん中に縦線が入っている)アイコンが使われる。
大抵は、カラムヘッダの境界で出現する。 - カラムヘッダ(column header)グリッドビュー | ヘッダ
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カラムの最上部に付く、列の種類を示す部品。
スクロールが行われても、カラムヘッダは固定される。
カラムヘッダをドラッグして移動できる場合もあり、いわばカラムのタイトルバーである。
またカラムヘッダ(か付随するボタン)を押すと、ソートの昇順・降順が変わる機能がついていることも多い。 - カルーセル(carrousel)リストビュー
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(主として画像の)リストを並べ矢印キーや左右ボタンなどで(スクロールして)切り替え、選択する部品。
選択方法としては、さほど使い勝手は良くないが、ビジュアルによって表示できるので目を引きやすい。
お勧め商品を表示するのによく使われる。
ボタンなどで切り替えできると気づかれにくいので、一定時間で自動的に切り替わるものが多い。そういう意味ではティッカーと近い部品と言える。下に並んだシーケンスマップ(「…」状の部品)をクリック(またはタップ)して、ページ移動できるものも多いが、あまり気づかれてはいないようだ。
ちなみにカルーセルとは回転木馬(メリーゴーランド)の事。
スライドパネル
- カレンダー(calendar)デートピッカー
- 慣性スクロール(inertia scroll)
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フリックなどでスクロールさせた時に、操作をしていない間もしばらく惰性でスクロールが続く事。
スクロール操作を止めたとたんにピタリと止まるよりも、少ない操作で多くの量を動かす事ができる。