脱出王のゲームデザイン(1)
私は、事前に分析しておかないと色々作れない派だけど、調べておくべき事が分かっているのに、そこ放ったらかして作りはじめてしまう派でもあったりします。
人、それを中途半端と言う。
ロムニーサーン!!
ちょっと「ロイサーン!!」を思い出したな。
さて、分かる人だけに分かる事ばかり書く鳶嶋工房ですが、一応解説すると「ロム」の方はマシンロボ クロノスの大逆襲で「ロイ」の方はソルティレイです。
解説を加えた事で、分かる人が百人に1人から1.5人に増えたかと思います。
で、脱出王を作ったのもですから、もう7年たってるわけですよ。
ちょっと早すぎやしませんかね、時が流れるの。
この間にインタラクティブフィクションを100本ぐらい作るつもりだったんですが、6本作れてませんからね。
精進します。
予定としては、まずのこゲームエッセイのセクションを全部リニューアルしてから、ミニゲームをちょこちょこと作って肩ならしして。
来年位からインタラクティブフィクションを本格再開しようかなと思ってます。
インクレディブル ハルク
アベンジャーズの前に見てたのがアイアンマンとアイアンマン2だけだったという偏りっぷりなので、復習している今日この頃です。
なんか近くのツタヤにはマイティ・ソーが無くて、とりあえずこれで打ち止め。
さてハルクですが、これがもー動きといいモデルといいテクスチャといい、凄いCGっぽい。
ただ超人なので、その違和感が「そういうもの」って感じがして、結果的には悪くない仕上がりです。
話は比較的素直にハルクがどうして産まれて、どのような能力や性格の持ち主であるかを丁寧に描写したもの。
学者で頭良いんだけど、本作内では変身時の精神をコントロールしきれてないこともあって、戦闘が力押し一辺倒で残念。
結局、特にアベンジャーズの前に見ておく必要もなかったかな、という作りでした。
独特のゴリラっぽい動きとか、豪快にバンバンぶっ壊すアクションとか爽快なので、映画単体で考えると、素直に楽しめるんじゃないでしょうか。
それに、アベンジャーズでは一番の働きっぷりでしたからね。
エリジウム
観てきました。
俳優は豪華になったけど、スラムは第9地区に劣らず汚れてます。
ドーナツ型スペースコロニーであるエリジウムが、輪っかの内側を構造材でシールドしてない(つまり開けっ放し)という作りにビックリしました。
放射線とかどうやって防いでるんだろうか?
空気ためておくだけなら、問題ないのかもしれませんが、手前で太陽からの直接の電磁波は屈折させていて、中は人口照明とかなんだろうか。
そういや、停電した時にエリジウム内全体が暗くなってたもんなぁ。
航空機だと思ってたマシンが、そのままエリジウムまで飛んで行っちゃったのも驚きました。
大気圏突破の難易度が、国境を越える程度で、斬新ですよ。
あと、医療ポッドの性能がドラえもんの秘密道具レベルに凄いのもビックリ。
CMで流れてるガンを治療するシーンは、本編にはありませんでしたね。
まぁ、この辺はSFというより寓話だからいいとして。
登場するメカが非常に存在感あって素晴らしかったですね。
エリジウム側メカの高級感と地球側の無骨で汚い感じの対比がナイス。
あれだけ本格的に宇宙コロニーを実写映画で描いたのも、装甲なしのエクソスケルトンの描写も初めてじゃないかな。
ドロイドもいい感じに中味が詰まってる雰囲気で、金属的重さが感じられて良かった。
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
誕生編にハズレなし、という感じです。
特に前半。キャプテンのアイデンティティである盾の扱いが上手かったですね。
貧弱な主人公を表現するのにCGIを使ってるというのが、無駄遣いのようですけど相応の効果を上げていたと思います。
逆に、キャプテン・アメリカになってからは、原作ファンへのサービスという事もあって、映画上は必要のないキャラクタが出過ぎで、とっちらかった感じです。
それに時代背景が第二次世界大戦となっているのですが、ナチス(というかヒドラ)の奇想兵器に力が入り過ぎて、当時存在した実機の描写が甘いというか、ほとんどなくて、いや、それは違うだろって思ったり。
背景セットも、第二次大戦中をイメージしたオールドファッションと言うより、チープな感じの方が出てしまっていた感じです。
とは言え、全体としては非常に良くできていたと思います。
レンタルで見るより映画館で見たかった、と思える出来でした。
トム・ヤム・クン!
以前から観よう観ようと思ってた映画なんですが、やっと観ました。
序盤から中盤にかけて、ボートでのチェイスとか、ヘリの大爆発とか、「いらねーよ!そんなの!いいからトニー・ジャーの肉体見せろよ!」というストレスのたまる展開。
反して後半は、これでもかの対戦・乱戦・また対戦の畳み掛ける展開で満足。
トニーがTVのサスケに出場したら、ステージが簡単過ぎちゃうんじゃなかろうか、というくらいの圧倒的身体能力。
ワイヤーなしCGなしのド迫力アクション。
ゲームのキャラクタでもこんなに美しく力強い動きはできないよ。
建物の内側にある吹き抜けの周りにある螺旋階段を、長回しのアクションで一気に登って行くシーンは非常にカッコいい。
10m毎に警備を置くとか舞台の仕掛けが、ゲームっぽくてその辺も面白い。
トニーはバンバン敵に関節技を決めて、一挙動一骨折位の勢いで折りまくって行くんだけど、効果音がホント痛そう。
ちなみに、劇中にはCGのシーンもあったりはしますけど、ボートのチェイスシーンと同じく、金の無駄遣い感が…。
あと、主要な舞台がシドニーなのも、あんまり意味なかったよーな。世界進出的には必要だったかもしんないけど。
脚本と編集に時間かけた方が良いかと思います。
日本公開版はだいぶ尺を短くしてコンパクトにまめてはいるようなんですが、それでも110分必要とは思えない。
本編の時間半分で、残りは全部メイキングでいいよ! メイキング付けてよ!
ストーリー的には、密輸組織内の権力争いとかあるんだけど「本編とは全く関係ない」というのがイイ。
そんなの知った事かのトニーが、奪われた愛象(動物の象です。マッハ!!!!!!!!のオンバクの像とかじゃないです)を取り返したい、その動機で組織が壊滅しちゃう。痛快です!
対戦バリエーションはカボエラからプロレスまで多くて楽しめるんですが、対戦相手との因縁がほとんど描かれず、勝利のカタルシスがほぼ「やったトニー強い!!」だけなのは、どーも。
現在、積ん読冊数10冊+読書中6冊。
いやー発掘されるなー積ん読。
もしかして、持ってた本の半分位は積ん読だったんじゃなかろうか。