<p>要素

 $ σ_σ$  < p要素は段落(paragraph)、あるいは印字(print)の略よ。
 Σc ' _' )  < 要するに文字の出力はコレだ。

概要

 文章を画面に表示する要素。

 p要素の中には、文字列およびelseivaritematpla、そしてp要素が配置できる。

文脈(コンテクスト)

命令要素(act,option要素内)

<p/>

 文字が出力されないだけで、挙動は包含要素と同じ。
 主に、単なるキー入力待ちとして使う。

包含要素(act,option要素内)

<p>1行目メッセージ
2行目メッセージ</p>

 基本は内容に出力文字列を書くという使い方。
 actに内包されている場合、メッセージが出力される。
 コマンド入力(select要素)を挟まずにメッセージ(p要素)が出力される場合は、キー入力待ちとなる。
 その際、returnのようなコマンド確定系のキー以外を入力すると、次へ進む。
 これさえ知っていれば、他の使い方は知らなくても、さほど問題ない。

 大抵はoption要素の中に配置してコマンド選択の結果として出力される。

定義要素(textio要素内 id付き)

 textio要素直下(トップレベル)にidを付けて配置すると、召喚要素を使って呼び出せる。

<p id="miss">残念、君の冒険は失敗に終わった。</p>

 textioの直下に配置。
 id属性がついていない場合、何の役にも立たない。

召喚要素(act,option要素内 id付き空要素)

<p id="miss"/>

 id付きの空要素として使うと、定義要素が呼び出される。

置換要素(p要素内 id付きの空要素)

<p>おおっと、落とし穴だ。<p id="miss"/></p>

 id付きの空要素として使うと、定義要素に置き換えられる。
 i要素と似ているがiの内容は変数であり、pは定義した内容に固定されている。

属性

action属性

 clearは文字を全て消してから表示する。

<p action="clear">画面最上部に表示される。</p>

 nonstopはキー入力待ちを発生させない。
 一つ目のp要素に設定しても、繋ぐための直前のp要素が存在しないので意味がないので注意。

<p action="nonstop">直前のp要素に接続して表示される。</p>

 joinは改行を入れない。

<p action="join">…</p><p action="join">…</p><p action="join">…</p>

color属性

 16進数6桁のカラーコードを書くことで、文字の色を指定できる。
 16進数の頭には#を付ける事。
 指定しない場合はtextio要素のcolor属性で指定した値。

<p color="#cc99dd">…</p>

size属性

 数値を書くことで、文字の大きさを指定できる。
 指定しない場合はtextio要素のsize属性で指定した値。

<p size="20">…</p>

条件分岐

適用可能な判定属性

 p要素はvar、i、item、at、pla属性による条件判定が可能。
 条件となる属性が複数ある場合は、andで判定が行われる。

<p var="flag" item="カギ" at="ドア" pla="応接間">ドアの向こうは庭だ。</p>

else節

<p var="doorOpen">ドアは開いている。<else/>ドアは閉じている。</p>

 内容ありのp要素はelse要素を含める。
 p要素で、何らかの判定属性が設定されていないと、else節は実行されない。

p要素の使い方

 p要素は文字列を扱うので、文字列に関するXML文書の仕様を幾つか知っておく必要がある。
 詳細はXMLの仕様を参照してもらうとして、ここではテクスティオで必要なXMLの知識を簡単に解説する。

実体参照

 XML文書の区切り文字として使われる、&,<,>,"は、実体参照形式で書く必要がある。
 順に、&amp;,&lt;,&gt;,&quot;の形だ。

<p>ラット&amp;ラビット</p>

 とはいえ、これらの記号を文章内に使うことはまずないだろう。

空白文字の無視

 内容の前後にある空白(半角スペース・改行およびTAB)は無視される。
 よって、次の2つの記述は出力時には同じ表示となる。

<p>文字列</p>
<p>

文字列

</p>

CDATAセクション

 <![CDATA[で始まり、]]>で終わるところはXML文書の中でも、そのままのテキストを書ける。

<p><![CDATA[
 CDATAの中は空白や改行がそのまま反映されます。
 また、<>&"などを実体参照(例&amp;)で書く必要もありません。]]>
</p>

読みやすくするコツなど

 文章は何行でも書けるが、一度のp要素に書くのは最大3行を目安にした方が読みやすい。
 また、プレイヤーが操作せずにずっと文を読むのは退屈するので、文章送り操作だけでも入れておいた方が良い。