私が鳶嶋工房ゲームザッキの方でやっている萌え研究に非常に近い本で、なかなか面白く読めた。
わりと避けられがちな同人誌の記述が多くあり、その他にもスルーされがちな漫画「ミュウの伝説」とか「ATレディ」、ゲームでは「わくわく7」とか、プラモデル「アーマードレディ」、アニメ「サザンクロス」なんかが、しっかりフォローしてあったりするのが好感が持てる。
ただ、特にゲーム系に浅い記述が目出つ。もちろん、私がゲーム系に詳しいから粗が目立つのではあるが、そうなると他の部分の記述もかなり怪しく感じてくるのは当然の話だ。
また、執筆可能な30項目から重要だと思われる6項目を取り上げたとあるが、思いついたのは30項目でどうにか書けたのが6項目、というのが正確なところだろう。
全体に冷静さに欠け、自分の主観を全体の現象のように語っている部分も多くある。
とはいえ、他にこういうキャラクタを中心にその進化を追ったタイプの書籍は多くなく、一読の価値はある。
ゲームの歴史のコーナーを作りました。とりあえず1972年までですが、2000年ぐらいまでは歴史としてちゃんと語れるんじゃないかなー。
あんまり新しいと、どの程度の影響があったかなんて分からないし。
2008-12-07
吾妻ひでおが、表紙はもちろん挿絵も描いているのがポイント高い本書。
私なんかは、この本に書いてある歴史の後の世代なので、ある意味で非常につまらないというか共感を得る部分の少ない本であり、また自分の知らない部分が多く書かれているので非常に面白い本でもある。
少女漫画史に比べ、漫画手法的な変化についての言及は少なく、カタログ的に作品がならんでいる印象で、その時代の空気が分からないとイマイチ楽しめない感が強い。
まー、資料的価値は非常に高いんじゃないでしょうか。
Game / Historyには、1974年までを追加。
2008-12-08Comic / Essay / 漫画の3インタフェースという記事を追加。
RPGのルールでも心技体という能力値の分け方が好きなのだ。
運はあんまり好きじゃないけど、ヒーローポイントなら好き。
今後は、漫画オブジェクトの系統樹を書いていく予定。
2008-12-24