ファイルを指定する場合、以下の2種類の書き方がある。
種類 | 書式 |
---|---|
ファイル参照 | file "ファイルのパス" |
エイリアス値 | alias "ファイルのパス" |
この二つは、書き方や使う状況などはかなり似ているももの、その実、全く異なる性質も持っている。
ファイルのパスとは、ファイルを指定するための道順とでも言うべきもので、基本的には文字列であり、区切り文字は「:」(コロン)を使い、下のように書く。Macintoshは、ファイル名などの大文字小文字を区別しない。
"ボリューム:フォルダ〜:ファイル"
"ボリューム:フォルダ〜:フォルダ:"
"ファイル"
"フォルダ:"
この時、ファイル名(フォルダ名)だけを書くと、カレントフォルダのファイルになる。カレントフォルダは、デフォルトではスクリプトを実行しているアプリケーションの場所であるが、ファイル選択ダイアログなどを使用することで移動するため、確実にファイルを指定したい場合には使えない。もし使う場合はtry文で、エラーに備えておく必要がある。
このファイルのパスはapplicationオブジェクトの指定にも使われる。アプリケーションの場合は、名前だけを指定しても、ほぼ確実に探し出されるので、大抵は名前で指定される。
URLの場合、区切り文字は「/」(スラッシュ)であり、大文字小文字の区別をするので、インターネット関連のスクリプトを書く場合は、混同しないように注意する必要がある。
また、UNIXのShellを利用する場合も、同様のパスを利用するので、これも注意。