グランド・セフト・オート:エピソード・フロム・リバティーシティ
- 対応機種・周辺機器
- PS3/Xbox360/Windows
- ジャンル
- オープンワールドクライムアクション
- 著作・制作
- ©カプコン/ロックスターゲームス
基本情報
本作はグランド・セフト・オートⅣ(以後GTA4)のDLCとして発売されたザ・ロスト・アンド・ダムド(以後TLAD)とバラッド・オブ・ゲイ・トニー(以後TBoGT)の2作品をひとまとめにしたものだ。
なお、本記事はPS3の本編とDLC2作をまとめたグランド・セフト・オートⅣ コンプリートエディションをプレイした上でのレビューだ。
最初のゲーム選択画面以外に内容に差はない。
インタフェース(UI)
基本的にはGTA4と全く一緒なのだが、DLCの方は乗り物のタイヤが滑りすぎる問題は軽減しているように感じた。
ミッションの再チャレンジの際の開始地点が、マーカーに到達した時点で区切られるようになり、長いミッションでも区切りからチャレンジできるので、かなり再挑戦が楽になった。
その際、装備はミッション開始前に回復しないので、再挑戦を繰り返すとジリ貧になって行きはするが、パターンを確立してから、以前に保存しておいた万全の状態をロードしてやり直せば良いだけではある。
そういう救済措置があるためか、GTA4クリア前提のためか、TLADとTBoGTどちらもミッションの難易度は高い。
流石にまずいと思ったのか、割とミッション中に防弾チョッキや救急キットを手に入れられるようになっている。
隠れ家の近くにはTLADは防弾チョッキ、TBoGTは救急キットが配置されているので、連続でミッションをこなす場合も状態を整えやすい(近くとはいえ移動するのは面倒ではあるが)
この難しいゲームを作ってとりあえず回復アイテムで調整するのカプコン味を感じるのだが、これレッドデッドリボルバー作った時に伝授された?
TBoGTに関してはミッション毎に達成率があり、後から再挑戦ができる。
これに限らず、追加システムは携帯電話のメニューから選ぶようになっているの、いかにも後付けの「とりあえず動くからいいよね」って雰囲気。
そもそも本編の時から携帯電話でチュートリアル選べたりオンラインプレイできたりするのは、携帯電話の役割を超えた使い方でリアリティがなかった。
隠れ家は基本一箇所しかなく、次のミッション予定地の近くでセーブできず、そこはかなり面倒。
特にTLADはバイクがないと開始できないミッションが多いためタクシーを使うこともできず、加えてマップの中央ではなく西寄りの地域に隠れ家があるので現場まで運転するのが億劫。
集団走行中に路上に出るマークに乗ると体力回復できることから、隠れ家に戻らず連続でミッションをこなす前提のようだが、前述の通り難易度が高いので連続ミッションはかなり辛い。
という感じで追加DLCだから「まぁしょうがないか」と割り切るには若干厳しい部分もちらほらある。
個人的にはTLADの冒頭で読み込みミスが連発し、ミッションが開始されないとか建物に入ると床が存在せずに奈落に落ちていくなど、かなり困ったことになった。
ゲームの設定ファイルを削除した上、HDDデータの削除と再インストールを行ったら先に進んだ。
この手の読み込み障害はPS3以外でも起きる、というかPS3が一番起きにくいらしい。
TLAD
バイカー集団の抗争を題材にしたシナリオで、前述の通りバイク移動前提のミッションが多い。
抗争は多対多の集団戦闘になるのだが、味方も敵も「黒い服着たおっさん」ばっかりなので見分けがつかない。
ゲームを開始した頃、なんか抗争が終わると自分しか残ってないなと思っていたが、どうも味方を撃ち殺していたようだ。
光栄の三国志バリに、あるいはカラーギャングのようにチームごとに色を決めて服を着て欲しい。
味方は戦闘を繰り返すとステータスが伸びるのだが、状態を確認するのが集団走行中しかできず、取って付けた感の強いシステムである。
味方はフレンドリーファイアしてなくても迂闊な行動をして次々と倒れていくので、あまり共闘の面白さは感じられなかった。
ストーリーとしては血で血を洗う殺伐としたものだが、一応ヒロイン(薬中)らしきキャラもいて、それなりの盛り上がりもある。
外伝らしく本編の裏側で何が起きていたのかを知ることもできて、ストーリーの補完としても楽しめる。
TBoGT
クラブ経営などもできて、わりと地域の顔役的な人物とかかわる悪人ながらもハイソな雰囲気が楽しめる。
車や武器も本編と比べて凶悪なものが使えて、戦闘もハリウッド映画的な派手さになっていて爽快感がある。
スカイダイビングポイントからパラグライダーで飛行しマーカーに着地するミニゲームが町中に沢山用意されていて、都市を立体的に使った仕掛けで面白い。
ストーリーは前述の通り豪華さのあるものだし、登場人物もひと癖ふた癖あるものばかりで、かなり渋めだったGTA4本編に比べGTA3に近い空気感が楽しめる。
まとめ
DLCで追加されたエアホッケーやゴルフの打ちっぱなしなどのミニゲームなんかは本編にあっても何も問題なかったろうし、逆に追加システムは根幹のシステムに馴染みきれてない。
つまりでき上がってなかった部分と、上手く馴染ませられなかった部分を除いてとりあえず本編をだしたという空気がある。
ただ、上手く馴染んでいないまま本編を出すのは不誠実だし、逆にDLCとしてならば多少破綻していようとファンサービスとなるので、判断としては良かったと言えるだろう。
実際、次回作のGTA5では複数主人公をザッピングしていくような形のシステムになっており、本作での反省を生かした作りになっている。
参考
- Grand Theft Auto IV - Rockstar Games
- グランド・セフト・オートIV - Wikipedia
- グランド・セフト・オートIV・ザ・ロスト・アンド・ダムド - Wikipedia
- グランド・セフト・オート・バラッド・オブ・ゲイ・トニー - Wikipedia
- Amazon | グランド・セフト・オート:エピソード・フロム・リバティーシティ | プレイステーション3
- Amazon | グランド・セフト・オートⅣ コンプリートエディション | プレイステーション3
- Amazon | グランド・セフト・オート:エピソード・フロム・リバティーシティ | Xbox360
- Amazon | グランド・セフト・オートⅣ コンプリートエディション | Xbox360
そこで結論。
Ⅴへ向けての試金石としてのゲームではあるが、Ⅳファンならマストプレイ!