前作の「バイオハザード」の洋館から警察署に舞台を変え、ゾンビの種類も増えたり、色々パワーアップ。
ちなみに、バリュープラスというのは次回作の体験版が1枚ついていることを意味している。
流石にドリームキャストだけあって、グラフィックは大幅にパワーアップしている。
ただ、背景は作り込み過ぎて、拾えるアイテムとそうでないアイテムの区別がしにくくなっている。頑張り過ぎ。
サターン版と比べてるんで、余計そのように感じるのだけど。リアルタイムポリゴン(主にキャラクター)のデキが格段に良くなっている。
それだけに、ムービーのキャラクターはマネキンっぽさが強くて気になる。ムービーのモデルもゲーム本編のデータそのままか、少しテクスチャを強化する程度にしておけば、雰囲気ばっちりだったのに。実写よりは数段良いが。
前作と同じくムービーは控えめで、イベントは基本的にムービーを使わず、本編と継ぎ目なく展開される。ムービーは、どちらかって言えば雑誌向け宣伝用みたいな感じ。
キャラクターのモデルの作りが良くなると、動きにも期待してしまうが、こちらのほうは、さ程の向上は見られない。
ドリームキャストはアナログスティック標準装備なので、頑張ってアナログ操作対応にしてほしかった。
ホラー映画の定番の演出や仕掛けを惜しみなく使っているので、映画ファン苦笑って面はあるが。定番だけに効果も高い。こういう部分は、映画からゲームにどんどん取り入れて欲しい。
だいたい仕掛けを予想していたにもかかわらず、だいぶびっくりさせられた。むむむ、やるなカプコン。
面倒なセーブ回数制限はそのまま。せめて、セーブに必要なアイテムは持ち物の数にカウントしないでほしい。
ビジュアルメモリに残弾数が表示されるのはとてもいい。メイン画面をスッキリさせかつ、必要な情報をすぐに参照できる。
前作では、キャラクターの違いは基本的に難易度の違いでしかなかったが、本作では、2人のキャラクターによって、前作と比べるとかなりゲームの進行が異なる。表裏×2人の4つのシナリオをクリアすることで、ゲームの全容が分かるようになっていて、表の行動が裏に影響することなどもあって、なかなか楽しめる。
ただ、1シナリオのクリアに3時間程度はかかってしまうので、色々試してみようとすると結構面倒。同じぐらいの時間でクリアできる「ダークセイバー」ほど何度もやる気にならないのは、アクション要素の比率が低いので、プレイが上手くなっていることが実感できず。作業プレイになってしまうためだろう。
続編としては、基本システムの変更はなく、前作の続きとなるストーリーや、前作に関係の深いキャラクターなど、前作のファン納得の作り。
オマケのデータギャラリーや、同じシステムを用いた、ショートゲーム、弾数無制限のゲームの選択可能など、ファンサービスも充実している。
ただ、いきなり弾数無制限モードが選べるのはいかがなものだろうか?
そこで結論。
「前作を踏襲しつつ、完成度を高めた逸品」
2001-10-10