では、スクリプトを記述してみましょう。
 Spotlight(メニュー右の虫眼鏡アイコン)に「エディタ」と入力する(注1)と「スクリプトエディタ」が検索結果に現れるので、選択して起動します。
 スクリプトエディタ
スクリプトエディタ
 これから頻繁に使う事になるので、Dockに登録しておくといいでしょう。
 AppleScriptを編集するアプリケーションは、バージョン毎に名前が変わって面倒くさい(注2)ので、以後単に「エディタ」と記述します。
 「システム環境設定」の[キーボード]-[入力ソース]で、["¥"キーで入力する文字]を[\バックスラッシュ]にしておくと、これからスクリプトを書く際には、何かと便利です。
 エディタのウィンドウに戻り、下部にあるスクリプト入力欄に、キーボードから次のように入力します。
 
 [▶︎]ボタンをクリックして警告音が鳴れば成功です。
 次に[ファイル]-[新規スクリプト]を選択して新しいウィンドウに、次のように入力して実行してみましょう(注3)。
display dialog "AppleScript はじめました!"
 画面中央にダイアログが現れ「Welcom to AppleScript」と表示されるはずです。
 [実行]ボタンを押してエラーが発生した場合は、慌てない騒がない。
 一度エラーダイアログを閉じて、さきほど入力したスクリプト(文字列)にスペルミスがないかどうか確認して、再度実行しましょう。
 各単語の間に全角の空白を使うとエラーになります。
 空白は目に見えないだけにAppleScriptに慣れたユーザーでもなかなか気付かないことがありますから注意してください。
 またアルファベットも全て半角で入力します。
 では、さきほどのスクリプトを、次のように変更してみましょう。
display dialog (current date) as string
 [▶]ボタンを押すと、デスクトップの中央に現在の時刻を表示するダイアログが現れます。
 このスクリプトも簡単な英語です。
 現在時刻を取り出す命令の「current date」に「as string」と付けて、「現在時刻を文字列にする」という意味です。
 全体では「ダイアログを呼び出して、そこに文字列として現在時刻を表示」となります。
 今後頻繁に使いますから、ダイアログに何か表示させたいなら、「display dialog〜」と覚えておきましょう。
 スクリプトを打っている時に、入力の後ろに...がついたことに気づいたかもしれません。
 その時に[F5]キーを押すとAppleScriptで使われる単語が候補に表示されるので(注4)、カーソルキーで選択してreturnキーで確定して入力できます。
 [F5]に続けて文字の入力を続けると、候補が絞り込まれていきます。
 スペルミスを減らすためにも、このコード補完機能を活用しましょう。