Automator

 OS Xの自働化用の言語としてAppleScriptがありますが、別にプログラムなしで自動化ができるAutomatorという仕組みが用意されています。
 プログラムしないんなら大したことできないのかと思いきや、結構色々と使えます。
 UNIXユーザ的には、Automatorはパイプを使ったワンライナーを GUI化したツールと言えるかもしれません。

 一応、AppleScriptのサイトなので、Automatorについてもそれなりに書いておかないといけないかなー、と思ってざっと調べて書きました。
 なお、このページはOS X10.10(Yosemite)の内容で書いています。

基本情報

 Automatorはアプリケーションフォルダの中にある、このなかなか愛嬌のあるロボットです。

 Otto君とか呼ばれてます(注1)。

 だいたいの使い方は、macOS内蔵のヘルプを見ればわかります。
Automator ヘルプ(これはWeb上の10.10のヘルプ)
 Appleのサポートページにユーザーガイドもあります。
Automator ユーザーガイド
 詳細はプログラミングガイドを読むと完璧です。
Automator Programming Guide: Introduction to Automator Programming Guide
 英語ですけどねっ!

作れるファイルの種類

 利用(起動)方法によって作るファイルが異なります。
 新規書類を作るときに解説がでるのでそれを読めばいいんですが、ざっとここで説明しておきます。

ワークフロー
Automatorアプリケーションに読み込んで実行。
毎回ちょっとずつ動作を変えたりするのに便利。
以前はAutomatorの起動が異常に遅かったので使いたくなかったけど、OS X10.10なら大丈夫。
アプリケーション
単体で動作。
サービス
サービスメニューから実行。
 この中では、サービスが一番便利かと思います。各アプリケーションのサービスメニューの他、コンテクストメニューからも使えます。
 システム環境設定の[キーボード]-[ショートカット]-[サービス]で、キーボードショートカットを割り当てることもできます。
プリントブラグイン
プリントダイアログで実行。
フォルダアクション
特定のフォルダに対する動作に応じて実行。
iCloudやDropBoxはフォルダにファイルを放り込むだけで、インターネット上のデータと同期を取ってくれますが、ああいうノリでファイルを加工するフォルダが作れます。
カレンダーアラーム
「カレンダー」に設定して時間指定で実行(注1)
要はcrontabです。と言ってわかる人はUNIXな人だけですが…。
イメージキャプチャ・プラグイン
「イメージキャプチャ」で実行。
音声入力コマンド
音声入力に対する応答として実行。
音声入力コマンドは、実用的に使うにはちょっと工夫が必要ですが、(滑舌がいい人なら)思ったより使えるんじゃないかと思います。
以前と違って、日本語で話しかけてもOK!! (注2)

 実際のファイル形式としては、ワークフロー(.workflow)とアプリケーション(.app)しか存在しません。
 他は、適切なフォルダに適切な形式で保存して設定する部分までを定型化しているのであって、特別な形式が存在しているわけではありません。

ウインドウに表示される内容

 Automatorのウインドウは、左からライブラリ・アクション・ワークフローと並んでいます。

 ライブラリは、アプリケーションや扱う書類ごとのカテゴリ分けがされています。
 MS OfficeなどAutomator対応アプリケーションをインストールすると、新たにアクションが追加されます(注1)

 アクションには、ライブラリに含まれる具体的な処理単位が並んでいます。
 アクションは上にあるボタンで変数に切り替えられ、変数一覧から様々な値を引き出せます。

 そしてワークフローは右側の一番大きな領域で、アクションや変数を組みあわせた実際の処理となります。
 アクションをダブルクリックするかドラッグして持ってきて、ワークフローに追加できます(注2)
 ワークフローは、その場で実行もできますし、ファイルとして保存して何度も使うこともできます。

 特に、アクションライブラリの[ユーティリティ]の中には、ループなど汎用的に使えるアクションが揃っています。
 [AppleScript を実行]とか[JavaScript を実行]、[シェルスクリプトを実行]があるので、Automatorではどうしようもない場合も力技での解決が可能です。
 ウィンドウの上に付いている[記録]ボタンを使うと生成される[操作を記録]なんてものもあって、AutomatorやAppleScriptに対応していないアプリケーションの操作もある程度可能です。
 なんでもできちゃいますね!

Webの情報

 検索して出てきたAutomatorの使い方のページを適当に並べました。
 この辺読むだけで、かなり使えるようになるんじゃないでしょうか。

 日本語だとブログのちょっとした記事程度ですけど、英語だと、かなりしっかりしたサイトが見つかります(注1)

感想

 Mac OS X10.4(Tiger)でデビューしたAutomatorですが、「Appleの出してるサンプルを実行しようとしたらエラーが出て止まる」とか「起動を待つ間にマウスで作業したほうが早く終わる」とか、もう散々な状態でした。
 しかし、地道な改良が続けられ、OS X10.6ぐらいでは実用レベルに達していたようです。
 私の場合、あまりにも最初の印象が悪かったのと、AppleScript使えるんでそれで十分だったこともあって、全然使ってなかったんですが、久しぶりに使ってみたAutomatorはかなり使える奴になってました。
 WindowsじゃなくてOS Xを使う理由にしてもいいくらいです(若干言い過ぎです)