| コマンド / イベント |
| ●演算子 | 値を加工する記号 |
| ●ハンドラ | メッセージを処理するプログラム |
| 結果 | 命令が戻す値 |
| 引数 | 命令に渡す値 |
| 属性 | 値やオブジェクトの性質 |
| ●制御文 | スクリプトの流れを制御する文 |
| アップルイベント | アプリケーション間通信 |
命令は日本語の「動詞」にあたり、スクリプトで「どうするか」を表すものであり、「道具」と考えてもいい。
命令には、単純に命令を書くだけのものと、引数を伴うものがある。また、結果をかえすものと、返さないものがある。
命令には以下の4種類がある。
| AppleScript命令 | AppleScriptそのものが持っている |
| OSAX命令 | OSAXに含まれる |
| アプリケーション命令 | アプリケーションが持つ |
| 利用者定義命令 | 利用者定義ハンドラで作る |
アプリケーション命令は、メニューのコマンドに対応したものが殆どであるので、とりあえずメニューに並んでいるコマンドを一通り使い込むのが命令の使い方を知る手っ取り早い方法である。
命令は別の言い方をすれば、アップルイベントのメッセージを発生させるものともいえ、イベントとほぼ同じ意味で使われたりもする。だから、命令は正確には道具というより、道具を使うためのリモコンである。
発生したメッセージはオブジェクトに送られて、ハンドラを呼び出す。ハンドラこそが命令の実体というわけだ。
つまり、命令(ハンドラ)はオブジェクトごとに定義されているということである。
このように、命令はメッセージの発生を伴うので、同じ処理をするならば、システムに用意されている制御文などを利用した方が、一般的に高速である。
他のプログラム言語では結果を返すものを関数として命令と区別している場合もあるが、AppleScriptに置いては区別されず、全て命令として一括に扱う。