read 整数1 | ファイル参照
	[[using delimiter 様々な値] as クラス識別子 ]
	[from 整数2]
	[for 整数3 |
	to 整数4 |
	before 文字列1 |
	until 文字列2]

引数(Parameters)

整数1データを読むファイルのファイル参照番号
(open for accessの結果で得られる値)
ファイル参照データを読むファイル
alias "..." か file "..."の形式
様々な値このデータで区切ってリストとして返す
(2つまでのリストも可)
クラス識別子読み込み、返すデータのタイプ
整数2このバイト位置から読み込む
(ファイルの末尾を超えていたら無視される)
整数3現在の位置から何バイト読み込むか
(ファイルの末尾からのデータは無視される)
整数4このバイト位置で止める
文字列1この文字が含まれる直前まで読む
文字列2この文字が含まれるまで読む

結果(Result)

様々な値ファイルから読み込んだデータ

解説(Note)

 主にテキストファイルを読み込むのに使うが、それ以外のファイルについても問題なく読み込める。
 ファイルを読み込みの終点はfor | to | before | untilのうちから一つを指定する。終点の指定がない場合は、ファイルの末尾まで読み込む。

 read実行後、読み込み開始地点(ファイルマーク)が移動するので、さらにreadを実行すると続きが読み込まれる。
 open for access命令を使わずに読んだ場合、read命令の前後で暗黙にファイルが開かれ、また閉じられる。この場合の書式は簡単に済むが、当然ファイルマークを利用することができず速度も遅い(例2)

 クラス指定にはboolen | data | integer | list | real | record | short | text | character | unicode text | date | icon 等使用でき、as "PICT"と指定するとPICTデータも使える。詳しくはAppleScript Scripting Additions Guide English DialectのreadとUsing Read/Write Commandsの項を参照してほしい。

 using delimiterを使う場合は、asでクラスを指定する必要があるようで、例えば次のように書く。

read fPointer using delimiter {",",return} as text

用例(Example)

  1. try
    	set fPointer to open for access (choose file)
    	set theFile to read fPointer
    on error
    end try
    close access fPointer
    theFile
  2. set theFile to read  (choose file)
※1,2 結果ウィンドウでResultを見て下さい。