解説(Note)

 スクリプトオブジェクトは、スクリプトライブラリにあるファイルを、scriptの後に書く書式で呼び出すことでも生成できる。

script "sample"

 一度呼び出したスクリプトは保存されて同じものが使われるので、script "同じスクリプト"を何度も書いても、読み込むのは一度だけ。
 そのため、かなり気軽に呼び出せる。
 とはいえ、スクリプトの読みやすさの面から考えると、一度変数に納めたほうがいいだろう。

 また、use文の対象としてスクリプトライブラリのスクリプトを指定できる。
 プロパティに収める書式も用意されているので、変数(プロパティ)に納めて使うなら、use文を使うのが気軽だ。

use script "sample"

 スクリプトライブラリの位置は、以下のパスのいずれか。
 個人的に使う場合は、ユーザドメインのフォルダを使えば良いだろう。
 ちなみに、Script Librariesフォルダは、初期状態では存在しないので自分で作る。

  1. スクリプトのバンドル Resouces/Script Libraries
  2. アプリケーションのバンドル Resouces/Script Libraries
  3. ユーザのホーム以下のライブラリ~/Library/Script Libraries
  4. コンピュータのライブラリ/Library/Script Libraries
  5. ネットワークのライブラリ/Network/Library/Script Libraries
  6. システムのライブラリ/System/Library/Script Libraries

 AppleScript以外(JavaScriptなど)は読み込めない。
 ただし用語説明を持てば、Objective-Cフレームワークなども含めてライブラリとして使える。

 指定する文字列はScript Libraries以下のパスでフォルダも指定できる。
 フォルダの区切りは「 / 」で、拡張子はあってもなくても良い。

 バンドル内に用語説明(スクリプティング定義)を持つスクリプトであれば、変数に納めなくても用語が使える。
 逆に言うと、用語説明がないスクリプトは、常に変数に収める必要がある。

 また、ライブラリのスクリプトには、name、id、およびversion属性(property)の設定が推奨される。
 バンドルであれば、スクリプトエディタのドロワーから設定できる。

 path to命令にライブラリフォルダへのアクセス方法が用意されていそうだが、Mac OS X10.10現在は用意されていない。
 必要な場合、path to library folderで得られるパスにScript Librariesフォルダを追加して使う。
 読み込みの際は、スクリプトの位置を気にしないので、さほど必要ないといえばないが。

用例(Example)

  1. set ExUtil to script "ex utility"