複数形クラス識別子 整数1 thru | through 整数2 [of | in 様々な値]

[様々な値's] 複数形クラス識別子 整数1 thru | through 整数2

引数(Parameters)

複数形クラス識別子複数形での指定するクラス
整数1はじまりの番号
整数2終わりの番号
様々な値コンテナオブジェクトの参照
リスト,文字列のいずれか

解説(Note)

 順番を使用して範囲を指定する参照形式で、番号参照ができるオブジェクトならば、この参照方式も使えると考えてよく。基本的な性質は番号参照と同様である。
 複数形クラス識別子は、単数形で書いても良く、構文確認時に複数形に変換される。

 整数1 <= 整数2 である必要がある。
 また、整数1 にbeginningを、整数2 にendを書くことにより、それぞれ1,-1の代わりになる(アプリケーションによって認識できないことがあるようだ)

 thruとthroughには意味的な違いは無く、より英語らしい文を書くために存在している。
 文字列を様々な値として使う場合、オブジェクトの直前から、直後まででは無く、一つ前のオブジェクトの直後から、オブジェクトの直後までが指定される(例3を参照)

 指定できるオブジェクトが存在しない場合はエラーとなるので、慎重を期すならば、実行前にアプリケーションのexists命令を使い、オブジェクトがあることを調べておくか、try文の中に置く必要がある。
 範囲指定には、番号では無くオブジェクトで指定する形式があり、さらに柔軟な指定が可能になっている。

 注意したいのはtextで、複数形も単数形も同じtextなので、複数形かどうかは文脈で判断する必要がある。

用例(Example)

  1. {"α", "β", "γ", "δ"}'s items beginning thru end
  2. tell application "Finder"
    	files 1 through -2 in system folder
    end tell
  3. text 2 thru 5 in "a b c d e"
※1,2,3 結果ウィンドウでResultを見て下さい。