属性(Properties)

text item delimiters文字列リスト
文字列のtext item要素を区切る文字(デフォルト:{""})
versionバージョン
AppleScriptのバージョン(デフォルト: バージョン毎に異なる)
progres xxxプログレスバー関連
プログレスバー属性を参照(Mac OS X10.10以降)

解説(Note)

 AppleScript自体の情報を持つオブジェクト。

 デフォルトの親スクリプトオブジェクトとして指定されているので、属性 of AppleScriptと記述せずにof AppleScriptを省略しても、属性が継承されているので問題なく使える(AppleScriptに限ってはof meとする必要も無い)
 ただし、アプリケーションの中には、text item delimitersやversionと同じ属性を持ったものが多く存在するので、混乱をさけるためにも、AppleScriptの属性を指定する場合は、しっかりAppleScriptであることを明示した方が良い。
 詳しくはparent属性を参照して欲しい。

 このスクリプトオブジェクトは、OSの起動時に初期化されるので、OS終了まで値を保持する。属性の値を変える時は慎重に行い、他のスクリプトに影響を与えないように、元の値に戻すのが良いだろう。特にtext item delimitersは、変更が他のスクリプトに影響する可能性が高いので要注意。
 text item delimitersに設定した文字列は前の方から適用され、分割される。
 用例3の場合、\r\nが先に適用されるので、CRLFが\rと\nそれぞれで分割されることはない。
 text itemについては、string値も参照して欲しい。

 ちなみに、AppleScriptのバージョンは、スクリプトエディタ(Script Editor)の[スクリプトエディタについて]メニューで確認できる。

【バグ情報】

 text item delimiters に複数の文字列が含まれるリストを指定しても、先頭のひとつしか適用されない。
 このバグは、Mac OS X10.6で解消され、複数の文字列が区切りに適用されるようになった。

用例(Example)

  1. AppleScript's version
  2. text item delimiters of AppleScript
  3. set text item delimiters to {"\r\n", "\n", "\r"}
※1,2 結果ウィンドウでResultを見て下さい。