considering 定数1 [, 定数1...]
		[but ignoring 定数2 [, 定数2...]]
	
end [considering]

ignoring 定数2 [, 定数2...]
		[but considering 定数1 [, 定数1...]]
	
end [ignoring]

引数(Parameters)

定数1考慮する属性(特性を参照)
定数2無視する属性(特性を参照)
AppleScriptの任意の文

特性(Attribute)

case大文字小文字の区別
(デフォルト:ignoring、 (Mac OS X 10.5より前はconsidering))
white space空白、タブ、改行
(デフォルト:considering)
diacriticals補助記号(ウムラウト等や、日本語の濁音半濁音)
(デフォルト:considering)
hyphenハイフン(-)
(デフォルト:considering)
expantion(発音記号などの)合字を分割
(デフォルト:considering)
puctuation句読点
(デフォルト:considering)
«constant conszkhk»全角半角を区別(Mac OS X 10.5以降廃止)
(デフォルト:considering)
application responsesアプリケーションの応答
(デフォルト:considering)
numeric strings文字列数値(Mac OS X10.4以降)
(デフォルト:ignoring)

解説(Note)

 ブロック内の様々な条件を考慮する、または無視する。
 consideringが考慮する、ignoringが無視をするを意味する。
 主にstring値比較演算子包含演算子で処理をする場合に考慮される特性を設定する。

 «constant conszkhk»は、定数として定義されていないAppleEventの生データで、Mac OS X 10.5以降は無視される。
 全角と半角を区別して欲しい場面は多いし、カタカナとひらがなについても区別したいことの方が多いかと思うので、なにか対策が欲しい。

 application responsesのみは、文字列に関係ない特性で、アプリケーションにメッセージを送った場合にアプリケーションの処理が終わって出す応答を考慮する(待つ)か無視する(待たずに先に進み結果やエラーも無視する)かを設定する。

 numeric stringsは、なんか知らんがAppleScriptのバージョンが1.9.3から1.10になるという、なんだか間抜けなことになった対策。素直に2.0にすればよかったのに…
 consideringしていれば、"1.10"の方が"1.9.3"より大きくなる。バージョンはこれで比べよう、ということらしい。とか言われても、後付けの機能じゃダメじゃん。

用例(Example)

  1. considering case
    	"Perl" = "perl"
    end considering
  2. considering numeric strings
    	"1.9.3" < "1.10" -->true
    	"1.9.3" < "1.1.0" -->false
    end considering

※1 結果ウィンドウでResultを見て下さい。