まずは動かしてみましょう
$ σ_σ$ < テクスティオとは何か、そして使い方や、製作環境などを説明するわ。 Σc ' _' ) < オレ知ってるー!!
テクスティオとは
インタラクティブフィクション(Interactive Fiction)と呼ばれるジャンルのゲームを製作・実行するための環境がテクスティオです。
インタラクティブフィクションは長いのでiFと略したりします。
iFは「文字を打込んでそのリアクションも文章で返ってくる」タイプのゲームを指します。
小説を読むようにプレイするゲームと言えば良いでしょうか。
TEXTIOは「文字(TEXT)で入力(Input)と出力(Output)をするシステム」を意味しています。
では動かしてみましょう
テクスティオのダウンロード(textio_base.zip : 45KB : ver.2.00)
ダウンロードして、zipを解凍すると、readme.txt、sample.html、textio.swf、root.xmlの4ファイルができたと思います。
sample.htmlかtextio.swfをお好きなブラウザに読み込ませると、実行できます。
この説明で分からない人は、この後辛いと思うので、分かるようになってからまたチャレンジしてください。
ファイルの説明
textio.zipに含まれる4つのファイルの説明をします。
readme.txt
簡単な説明と、更新履歴が書いてあります。
sample.html
インターネットで公開する際の書き方のサンプルです。
HTMLの書き方なんか、人それぞれにポリシーがあったりすると思いますが、サンプルがあると便利ですものね。
特にこのサンプルにこだわらず、お好きなようにHTMLを書いていただいて結構です。
ただし、公開する際には、サンプルに書かれているように、著作権情報とリンクをHTMLのどこかに記述しておいて下さい。
システムの質問とかされても困るでしょうから、そのへん面倒くさくないように、こちら(鳶嶋工房)にまるなげ、というわけです。
textio.swf
これがシステムの根幹部分で、Flash Playerがないと動きません。
びっくりする位、ファイルサイズが小さいですね。
必要でしたらファイル名を変えても構いません。
root.xml
テクスティオのゲームシナリオファイルです。
XMLデータなので、基本的なXMLの性質を持っています。
テクスティオでゲームを作るのに、特別にXMLの知識は必要ないですが、知識があると便利です。
ファイル名は変えられません。
シナリオファイルを見てみましょう
編集用アプリケーション
テクスティオのシナリオファイルはXMLファイルなので、お好きなテキストエディタやXMLエディタが使えます。
そこそこHTMLっぽいので、HTMLエディタでもわりと書きやすいんじゃないかと思います。
Windowsだとメモ帳、MacOS Xならテキストエディットが標準で用意されているので、とりあえずそのあたりでファイルを開いてみましょう。
要するに、テクスティオには専用の編集環境はありません。
開くと次のような内容になっていると思います。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <textio> <act> <p action="clear"> タイトル 著作者情報 ※プレイの注意 ・この画面を一回クリックしてください。 ・その後はキーボードのみを使います。 ・入力モードは英数にしてください。 ・その状態でローマ字入力します。 </p> <go href="#introduction"/> </act> <act id="introduction"> <select> <option verb="ミル;"> <option noun="ヘヤ;アタリ;マワリ;" atto=""> <p> コレがあります。</p> </option> <option noun="コレ"> <p> コレはコレです。</p> </option> </option> <option verb="タタク"> <option noun="コレ"> <p> コレを叩くと最初に戻ります。</p> <p/> <go href="#start"/> </option> </option> </select> </act> </textio>
見ての通りシナリオファイル(root.xml)は<○○>と</○○>が対になって括られたもので構成されています。
この<○○>から</○○>の部分をXMLでは「要素」と言い、その>から</に挟まれた部分を「内容」と言います。
また、<○○/>という形のものも要素の一種で、対になるものが無く、よって内容もないので「空要素」と呼ばれます。
まとめ
- テクスティオはiFというジャンルのゲームのシステム
- 表示用にHTML、システムプログラムにSWF、シナリオファイルにXMLで構成される。
- シナリオファイルはXML文書なので、XML用のツールが使える。
- XML文書は<○○>と</○○>で括られた要素の組み合わせでできている。
さて、ここまで問題なく実行できたでしょうか。
次回からは、具体的なシナリオの記述方法について解説します。