映画スターウォーズの帝国の逆襲とジェダイの復讐の間に位置するエピソードとなる外伝的な作品。
主人公は、ダッシュ・レンダーというハン・ソロと同じ宇宙船の船長にしてならず者であるが、ルークやレイアを始め、人気キャラクターの、海賊船長ハン・ソロ、賞金稼ぎボバ・フェットなども登場し、ファンにはたまらん感じである。
舞台は地に空に宇宙に、プレイヤーが操作するのも人、飛行機、エアバイク、宇宙船、と非常にバラエティーに富んでいる。
このことは、冒険もののストーリーとしては良いことではあるのだが、ゲームとしてみると、何をやりたいソフトなんだか良く判らなくなっている。
せめて、もう少し各操作に統一感を持たせてほしかった。任天堂らしからぬ、配慮不足といえよう(ルーカス主導で作られたにしても)
20分ぐらいかかるステージの最後に配置された敵やトラップが、ステージで一番難しかったりするので、そこでゲームオーバーになったりすると、また最後の部分をクリアするためだけに20分かけねばならず、かなり意気消沈してしまう。1ステージに2つ程度はセーブポイントが欲しかったところだ。
また、ステージが長いため、クリアに直接は関係しないがゲームの秘密が手に入る、チャレンジポイントというアイテムの探索は、かなり難しい、というか、ただただ面倒である。
イージーでクリアしても、エンディングが拝めないのも、ちと敷き居が高すぎる感もある。
人を動かすシーンでは、トゥームレイダーのようなアクションをしながら、ドゥームのようにバリバリ撃つのだが、結局どっち付かずになっている。
というのも、トゥームレイダーは、敵がバンバン撃ってくることはそうそう無いのだが、本作では、スターウォーズなわけだから、帝国兵士がコン畜生ってばかりに撃ってくる。結果、何故やられたか判らないうちにゲームオーバーとなる。
また、カメラ位置の中途半端さも、プレイ感を損なう原因の一つとなっている。
ゲームとしての必然性よりも、原作のイメージを優先している部分が、良くも悪くもこのゲームの特徴である。
そこで結論。
ゲームの出来はそれなり。スターウォーズファンなら+1点