ドリームキャスト初のRPGとしてリリースされたSFコミカルアドベンチャー。
自動生成されるダンジョンがあること以外は、ほとんど普通のRPGと一緒なのでローグタイプと言っていいかどうか怪しいが、基本はローグタイプ。
マップの1単位が大きく画面の密度が低い、最後のあたりの自動生成でないマップの方がずいぶん面白いのは問題ではなかろうか。これでは、マップ作るのが面倒だったんで自動生成のダンジョンを採用したと思われてもしかたがない。実際2では、自動生成のマップは無くなった。
敵に接触することで突入する戦闘は、そこそこ楽しめる。多少エフェクトが冗長だが、幸いボタンで演出をキャンセルできる(マニュアルに書いてないのは問題あるが)
ただ、ザコとの戦闘で危機的状況になることはまずない、一部の必殺技が強力だからだ。そんなわけで、沢山ある技も一部のものさえ使っていれば、後はあまりいらない。
逆に、色とパーツ替えで増やしているが、そもそものモンスターの種類が少なく、戦闘に緊張感がないことと相まって飽きやすい。
ばんばんレベルアップするとか、パーツを強化してどんどん強くなるとか、アイテムをしこたま持っていけるとか、ダンジョンをやり直すときは途中の階から再開できるとか、とても楽。
トラップは通路の端を歩けば絶対引っ掛からない、つまり事実上存在しない。
とにかくダンジョン内がぬるま湯で、危機的状況になって脱出することはまずなく、アイテムが持てなくなって戻ることが殆ど。
ダンジョンの数が少ないこともあり、あれよあれよと言う間にエンディングを迎える。
一応、町があって普通のRPGのように情報を集めたりすることもあるが、町は一つだけだし、住人も多くないし変化もあまりない。
シナリオの方も密度が薄いと言わざるを得ない。戦闘と同じく、最後にそれなりの盛り上がりを見せる。
あまりドリームキャスト特有の技術を振り回してる感じはなく、全体的にサターンっぽい。ドリームキャスト初期のゲームであることもあり、サターンで進めていた企画をドリームキャストに移し変えたもののような気がする。
フィールドなど、サターンのグランディアの方が密度が高い位だ。
ただし、キャラクターだけは尋常でなく良くできている。この当時の漫画(アニメ)風のキャラクターデザインを3D化したものではダントツにデキがいい。動きもいい。オープニングムービーの方が見劣りするぐらい(それはダメだろ)
他は操作性なども含め、極端に悪い部分も良い部分もない。
そこで結論。
「買っても損しないが、買わなくても損ではない」
2001-11-22