ブルー スティンガー

対応機種・周辺機器
ドリームキャスト ぷるぷるパック VGA
ジャンル
ノンストップ アドベンチャーアクション
著作・制作
(c)SEGA 1999

 ドリームキャストのポリゴン機能を生かしたSFアドベンチャー。
 ハリウッドスタッフを起用し、より映画的なゲームに挑戦。

 大雑把に言って「バイオハザード」系のゲームである。
 これでほとんどゲームを説明してしまったような気がする。
 ラジコン型の操作でもないし、アナログスティックも使えるから、操作性は比較的良好。
 背景もリアルタイムポリゴンだから、カメラワークもそれなりに凝ってる。というより、無駄に凝ってると言った方がいいか。
 中ボスがいて、武器を買ってレベルアップしていって、イベントシーンを混ぜつつ、大ボスと対決、と普通のゲームっぽい。

 ハリウッドのスタッフが参加しているだけあって、随所にハリウッド映画っぽい部分が見られるが、ゲーム的には「それがどうした」以上のことは言えない。
 それよりも、操作のしやすいカメラワークを実現して欲しい。
 大雑把なところ、オートカメラの善し悪しは「自分で動かすよりまし」か「自分で動かした方がまし」であるかが分岐点となるが、このゲームの場合「自分で動かした方がまし」である。

 英語の音声に、字幕をのっけるのは疑問がある。日本語で喋れよ。日本のゲームなんだから。
 そこまでハリウッドコンプレックスなんかい。
 シナリオまで、ハリウッドテイストでしょーもないのはいかがなもんか。

 ゲームそのものは、特に破綻もなくまとまっているが、逆に特に見るべき点もない。
 モンスターやキャラクターデザインも、実に平凡。
 どーでもいいが、電源を入れて放っておくと流れる予告編風のムービーに、マウスカーソルらしきもんがついたままの映像があったりするのがとても気になる。

 そこで結論。

「ハリウッドの名前に振り回された凡作」


2001-07-17