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主にセガのゲームの高品質な移植に定評のあるM2が繰り出す、初のオリジナルゲーム。
ゲーム愛溢れる移植をする会社であるだけに、そのオリジナルには期待は高まろうというもの。
内容はタイトル通り、アホ毛を武器として使って戦うアクションゲーム。
非常におばかな設定である。
GLOVE ON FIGHT(グローブオンファイト)とか同人で作るセンスでそのまま作った感じだ。
ストーリー展開も、同人的ノリのツッコミ待ちな感じで、ゆるく展開される。
システムはスタミナゲージを消費して溜める長さでパンチの威力が変わり、下フリックでスウェーして躱す。ほぼ…任天堂パンチアウト!!まんま。
そういやGLOVE ON FIGHT(グローブオンファイト)も、任天堂アーバンチャンピオンだったな。
ゲージの減りかたとか攻撃の威力とかの調整はなかなか良くできていて、一発ネタっぽいわりにゲームとしてちゃんと成立している。
ただ、敵の思考ルーチンや技のバラエティに乏しく、単に硬さの違うだけの敵に、延々同じことをやるゲームと言っても過言ではない。
ラスボス以外は、攻撃方法・思考ルーチンともに、多少の工夫は見られる…程度で、さほど違いはないのだ。
アホ毛に沢山種類があって、それを収集するとかの、申し訳程度のやりこみ要素はあるが、やり込む程のゲームでもない。
アクションシーンはそれなりの操作感だが、その他の部分のインタフェースデザインがあまり良くないのも、やり込もうという気が起きない理由のひとつ。
そんなわけで、課金アイテムを買う気は、さらさら起きない。多分、課金アイテム買ったひとの大半が「間違って買っちゃった」人ではなかろうか。
キャラがパーツ分けしてあって「うにょん」という感じでやわらかく動く独特のアニメーションが面白いし、キャラも可愛い。
雑魚キャラはそのパーツのランダム組み合わせで、見た目のバリエーションは豊富。
それと、音楽や効果音が妙に良かったりする。
…でも、音声が一切入ってないのがちょっと寂しい。「ていっ!!」程度の気合いの声や、やられボイスぐらいは欲しいところ。
そこで結論。
値段(250円)ぶんの楽しさはあるけど、出オチ感は否めない
2013-04-22