解説(Note)

 ファイル参照のリストの代わりに、エイリアスのリストが必要な時に使う。
 例えば、ファイルの参照をFinder以外のアプリケーションに渡す時に、ファイル参照では、参照にFinderのオブジェクトが使われているので、他のアプリケーションが理解できない。そこで、このクラスに変換してやる必要が有る。
 ファイルシステム項目参照のリストとは、次の形式でありtell application "Finder"内に有る必要が有る。

{folder "Mac OS 情報" of startup disk of application "Finder", file ...}

 そしてエイリアスのリストとは次の形式で、Finderを意識せずに使える。

{alias "OS:Mac OS 情報:", alias ...}

 値のクラスの一種であり、所謂エイリアスファイルとは異なる点に注意(詳しくはエイリアスを参照してほしい)
 また、フィルタ参照形式のように、オブジェクトを直接指定している場合しか変換されないようなので、注意が必要である。

【バグ情報】

 単一項目の場合は上手く変換されない。とりあえずの対策として、次のように変換の場合分けをする必要がある。
(Mac OS Xではcountに直接selectionを指定すると0しか返らないので、いったん変数に代入している)

set theSelection to selection
if (count theSelection) = 1 then
	selection as alias as list
else
	selection as alias list
end if

 なお、このバグはOS X10.10では解消されている。もっと前のバージョンで解消されているかも。

用例(Example)

  1. tell application "Finder"
    	(every item of startup disk) as alias list
    end tell
※1 結果ウィンドウでResultを見て下さい。