散らばったウインドウを整理するエクスポゼという機能はなかなかいい。ウインドウベースのOSには全部つけてほしい。ファンクションキー大否定派の私だが、ファンクションキーもいいかもな、とさえ思う。ちなみにF9,F10,F11だ。
ただ、整理中はデスクトップ表示の場合以外、メニューが使えなくなるんだから、メニューも暗くした方がいいのでは?メニューを選択しようとして、一瞬「あれっ」って思う。駄目インタフェースの特徴「あれっ」は極力排除の方向でお願いしたい。
コンテクストメニューが歯車(アクション)ボタンになってるけど、位置が統一されてないのはダメ。ドックにでも置いた方がまだよかった。混乱を排除しようとして、さらに混乱を生み出してるっぽい。
そんな事するより、プレス(ボタン長押し)でコンテクストメニューが出るようにしてほしい。
ドックは、相変わらず駄目の象徴のように君臨している。
いいかげんに改善の見込みも無いので、DragThingをレジストして、メインに使用する事にした。
ドックの一番駄目なところは、頻繁にアクセスする項目の位置が、項目数の変更その他で移動してしまう事だ。
特に、ゴミ箱の位置があっちに行ったりこっちに行ったりするのは我慢ならん。ゴミ箱は角に「固定」してくれーーーー!!モグラたたきじゃねーんだから、移動すんな、あほーーー!!!!!
ラベル機能復活おめでとう。ばんじゃーい。
システムプロファイラや、ディスクユーティリティーは、機能も上がり使いやすくなった。
全体的に、付属のアプリケーションの性能やインタフェースは向上している。
細かく見ると、駄目な部分も多いが、まぁそれはそれ。
かなり大きく変わったのは、Project BuilderというかXcodeや、Script Editorなんかの開発系のアプリケーション。
ちゃんと開発ツールを継続して付属させているのはいい。
技術資料も、当初に比べるとかなり充実して来ている。…ほぼ英語だけど。
お気に入りフォルダの代わりと言う感じで、FinderウインドウやOPEN/SAVEダイアログの、左側にサイドバーが表示されるようになった。
Finderでは、ツールバーを消すと左のサイドバーも消える。ツールバーとサイドバーは役割違うだろうが、一緒くたにすんなよもー。
サイドバーはダブルクリックで出し入れできるのに、なんでツールバーと一緒に消えるんだよ、頭悪いなぁ。
だいたい、ウインドウをグリッドで切ると、グリッドをつけたり外したりするたびに、ウインドウの内容表示部分の面積が変わってしまう。
当然、内容の表示状態が勝手に変わってしまう。ムキーーー、勝手に変えるなー。
サイドバーにせず、ドロワーかパレットにしろよもー、Appleのボケなす。
ちなみにドロワーは結構好き。
さて、サイドバーが便利かどうかと言われるとFinderでは微妙。
せっかくドックにまとめようとしていた機能が、サイドバーに分離してるわけだが、所詮その程度の考えでドックを設計していたと言う事がここで露呈している。
ドックは、起動しているアプリケーションのみに集中して、他の事は、また別のユーティリティーやらインタフェースを考えるべきだ。
何でもかんでも一つのものに突っ込むと、すぐ破綻する。てか、破綻してるって認めろApple。
ちなみに、検索結果をこのサイドバーに登録しようとすると、登録はできるのだが、働かない。
「オリジナルの項目が見つからなくて開けない」そーだ。
「MacOS8.5の展望」で激賞した、「検索方法をファイルに記録しておく」と言う機能は、まだ復活しないのか…とほほー。
Mac OS Xは、私の想像した進化方向からどんどん遠ざかって行ってる気がするよ。
OPEN/SAVEダイアログのサイドバーは、それなりに便利。その他もFinderの操作や表示と近づいた。
といっても、少々改善されたところで、今のOPEN/SAVEダイアログが使いやすいとも思えないのだが。もうちょっと根本的な解決を望む。そもそもMacであんなダイアログ出す事自体がカッチョわるい。
Macを使い始めて何が驚いたかと言えば、ファイルダイアログだ。「GUIっぽくねぇー」と思った。その頃は、GUIのOSと言えば、ファイル操作は保存も含め、ドラッグアンドドロップでできるもんだと思っていたからだ。
そろそろ、ダイアログなんちゅうカッチョ悪いもんではなく、Finderで保存先を指定させて欲しい。
例えば、プロキシアイコン(タイトルバーに付いているファイルアイコン)が、保存してない時から出て、それをFinderにドロップすると保存できる、とかがいい感じだなぁ。
せめて、現在Finderの一番手前のウインドウに保存できる程度の事はしてくれてもいいのに。
最近使ったフォルダとか、アプリケーションごとに設定してくれないと役に立たんだろー。
Font Bookは、今までほとんどほったらかしだったフォント管理機能を標準でサポートしたもの。そこそこ使いやすくはなっているが、感心するほどのものでもない。とはいえ、有ると無いとでは大違い、大変便利。
レンダリングにSafariのエンジンを使うようになったおかげで、フレーム内でのリンクがちゃんと働くようになったし、速度も上がった。内容も検索しか到達手段がない項目が無くなり(たぶん)、リンクでブラウズできるようになった。
そして、「テキストをコピーできるようになった!!」バンザーイ。
しかし、なんでこんな基本的なことを、力一杯喜ばなければいけないのか…ちゃんとせーよアップル。
機能的にも内容的にも、とにかくひどかったMac OS Xのヘルプも、やっと使う気になるというもの。
spacerなどのタグを無視するようになっている。…レイアウト崩れまくりっス。基本的には、ネットスケープ拡張タグだから、使えなくするのはいいと思うが、「なんで最初のバージョンで、んなタグを採用するかな」と愚痴りたくもなる。
後、インターネットに接続していないと不具合が出ることも多い。
TopicListNoResultsなどと表示され、ヘルプが出ない部分もある。後でちゃんと追加されることを期待したい(どうも追加されたっぽい)。
他にも、HTMLファイルをドロップして表示するなどすると、反応しなくなることがあるなど、不安定感は漂うアプリケーションである。
安定感が高い必要のあるアプリケーションなのに、救いを求めるユーザーの不安煽ってどーするよ。
他の人はどうだか知らんけど、私はアンチエイリアス嫌い。
んで、極力アンチエイリアスしないようにしてほしいんだけど、文字のアンチエイリアスを完全カットする事できない。12ポイント以下とか、中途半端な設定じゃなくて、完全カットできるようにしてくれー。
それから、ビットマップフォントが用意されていない大きさに設定してあるUI部品が多すぎる。13ポイントとか使うなよー。遅くなる上に、アンチエイリアスかけない状態では汚くて見れなくなるだろ。
どうも、アンチエイリアスをかけない状態でテストしてないな、Appleのアホは。
13ポイントでアンチエイリアスをかけない時は、12ポイントのビットマップに1ポイントの空白を追加して使用する程度の器用さは無いのか。
アイコンもちょっと表示状態を変えただけで、すぐにアンチエイリアスがかかってしまう。
拡大縮小は、整数倍にやってほしいもんだ。とにかく隙あらば、ぼやけちゃう。
しつこいかもしれんが、あたしゃアンチエイリアス嫌い。アンチアンチエイリアス。ビバジャギー。
折角打ったドットが台無しだし、シャープなエッジが液晶の利点なのに、ボカしてどーする。
ドローデータなら、アンチエイリアスも、ある程度しょーがねーけどよー。
Finderの外観がメタルになった。iアプリケーションはメタルだったので、Finderもついにiアプリケーションの仲間入りしたと解釈していいのか?
前も書いたが、ウインドウの枠が大嫌いな私としては、メタルアピアランスなんかクソだと思ってる。あんな細い枠をドラッグしてウインドウ移動しても嬉かねー。
てなわけで、ツールバーは常に切っておきたいが、[常にツールバーを表示しない]と言うオプションが無い…。ムキーーー、勝手に出てくんなー。いらねっつんだよテメー。
タイトルバーの背景の横縞が無くなったのはいいことだ。横縞のせいで視認性がかなり落ちていた人もいるはず。少しグラデーションが付いているのが気になるが、とにかく字の背景は無地が一番。横縞追放バンザーイ。ただ、メニューバーやメニューは(薄くなったものの)しつこく横縞が残っている。
相変わらず、左上のクローズ、縮小、最適化のボタンは、ポインタを近づけるまで何のボタンか分からない。近づけても、あの記号ではクローズ以外は理解しづらい。右上のツールバーの出し入れボタンも見た目が分かりにくい。この仕様をしつこく採用するのは、どう考えても理解できん。
そろそろ、標準でカレイドスコープのような、アピアランス設定変更ツールが提供されてもいい気もするんだが。
クラッシュすると、クラッシュログをアップルにリポートする機能がついている。
これは、かなり思い切った機能をつけたのではないかと思う。
本当にきちんとリポートが活用されるかは、多少疑問もあるが、ユーザーの精神衛生上、非常によろしい。イライラする気分をリポートで紛らわすことができるからだ。
この機能を、インストールしたその日に経験したのはナンだが。
以前から、Safariにはバグリポート機能が付いていた訳だが、これをシステムで採用したと見ていいかもしれない。
さらに一歩進めて、ヘルプビューアがヘルプ機能をまとめているように、バグリポートをまとめるアプリケーションを作ってほしいものだ。
いい方向に進んでいるとは思うのだが、うちではやたらと不安定になった、今までのMac OS Xと比べての話だが。
スピード面の改善は、そろそろ止まってきたようだ。
新機能が沢山付いてるという事だが、エクスポゼ以外の機能は完全に想像の範囲内にとどまってる。大絶賛させてほしいよ。
今後進化を期待したいのは、アプリケーションのAppleScript対応、と同時にUNIX系の能力をもっと積極的にGUIから使う事。
ユニコード(多言語)対応をしっかりしてほしい。
検索機能やヘルプ機能を特に強化してほしい。
ソフトウェアアップデートの仕組みの簡易版をサードパーティーに提供してほしい。
などなど…
色々とほしいものはあるものの、やはり最大の希望は、残された私たちのための開発環境「HyperCard」がMac OS Xの舞台に降臨する事である。
「もうβ版とは言いません」