『Mac OS Xを導入して使ってみました、つらつらと感想を』
さて、こんどはMac OS Xの素晴らしいところ、素敵なところ、感動するところを重点的にとりあげる。
皆さん方も、フィードバックでAppleをホメ殺し(って殺しちゃダメだって)
「ウィンドウの周りから枠がなくなった」のが嬉しい。
MacOS8.0の感想でも書いているのだが、もーじゃまでじゃまでしょうがなかった。
残念ながらClassicアプリケーションでは従来通りウィンドウに枠がついている。
ウィンドウのドロップシャドウが派手についているのも、アクティブなウィンドウがすぐ分かって良い。ただ、Mac OS Xは、ちょっともやっとした影だが、個人的には、真夏の日ざしを受けたかのようにキツい影がすきなので、調節できるようにして欲しい。
設定ファイルがXMLベースなんで、テキストやXMLエディタでちょいちょいと見たり書き換えたりするのに便利。とにかく、データがテキストベースだと安心感がある。
簡単なXMLエディタが標準で付いてくると、啓蒙効果もあってより素晴らしかったのだが。
Java2SE(Java1.3)装備。やっほー大万歳。
もっとも優れたJavaプラットフォームの名前を恣(ほしいまま)にするのも時間の問題だな。
なんせNeXT譲りの開発環境も付いてくるし。
Classic環境が凄い、68Kアプリケーションだって平気で動く。物によっては、MacOS9.1とほとんど違いが無いほど高速。凄い。
ClassicがMacOS9.1のインターフェースで表示されるのはいい。というのも、それはとても格好悪く見えるので、Mac OS Xアプリケーションへの移行を促進する作用があるはずだからだ。
アクアインターフェースはインターフェースデザイン的には疑問点が多いが、少なくともグラフィックデザイン的には、StudioDisplayとのマッチングは、プラチナインターフェースよりいい(めちゃめちゃ限定的なホメかただな、よーするにダメなのか?)
MacOS9までのOSでは、アップルメニューに何もかも突っ込んで訳の分からないものになっていたが、ある程度機能をドックに追い出すことで、機能が整頓され分かりやすくなった。
アップルメニューに限らず、仕切り直しをしたおかげで、分かりやすくなった部分も多い。
iDiskがとても使いやすい。後から無理矢理くっつけたMacOS9.xと違って、最初から装備されているだけあって、通常のデスクトップとの継ぎ目をほとんど感じずにすむ(常時接続環境ならね)
Mac OS Xでもっともサイコーなのが、開発環境のフルパッケージが付いてくることだ。
なんてこった。お前、本当にマックか?
初期のブラックボックス化されて、サードパーティーにソフト作らせる気があるのかすら疑問だったマックからすると、格段の情報公開具合。
アンビリーバボー。マーベラス。インクレディボー。
NEXT(OPEN)STEPで定評のあった、Interface BuilderとProject Builderである。
これだけでOSがクソだろうがなんだろうが、十分元はとったといえる。
開発資料の日本語でのフォローが欲しいが、まぁ無理だろうな。林檎郎さん、書きませんか。
Webで色々書いてくれる有志もいるので、そちらに期待した方がいいかも。
さらに、BSDベースなので、所謂UNIXシェルが普通に使える。
ひゃっほー、うらっちゅー、さいきょーっス!
と挑発伝説を決めたくなるっちゅーもんである。
sedもPerlも使いほーだい(日本語通らんけど、トホホ)
実際に開発をすると、日本語使ったらやたらコケるとか、CarbonのAPI使わんとできない処理が多いとか、仕様がはっきりしていない部分が多いとか、あんまり誉められたもんではない。
私がAppleの出している資料を読みこなせてない可能性も高いが、「わしゃ日本人なんじゃ、英語は読めんのじゃ」と開き直ってみたり。
開発環境は継続的にMac OS Xに付属しないと「ぬか喜び」だし、これから素人開発者が増えるかと言えば、はなはだ疑問ではある。
HyperCardと比べると、とてもじゃないが簡単に手を出したくなるようなシロモノではない。やはりCarbonかCocoa版でQuickTimeベースのHyperCardを付けなきゃダメでしょ。
せめてAppleScriptの開発がXxxBuilderで可能ならば、状況もずいぶん違うのだが。
あ、いかん、ケナしに入ってた。
「安い開発環境に喝采」
2001-07-11