言うなればメガドラ版ファイアーエムブレム(以下FE)
このソフトが出た当時は、戦闘シーンのアニメーションが非常に話題になったものだ。
その斬新さは、いまでも色あせること無く見ることが出来る。
シャイニング&ザ・ダクネス(以下シャイダク)の時にも書いたのだが、ユーザーインターフェースがとても洗練されている。
グラフィック、全体の雰囲気も(世界も)シャイダクと同じものが、グレードアップして、使われている。
また、言い出したら切りがないのだが、細かい部分が良く作られていて、ストレスを感じる部分が少ない(1992の作品としては)
このゲームの弱点は、シャイダクと同じく「ぬるい」ことにある、このゲームは、言い切ってしまうが、シミュレーションゲームではない!RPGである(マニュアルにもそう書いてあるから、シミュレーションゲームだと考えるのが大間違いではあるが)
ちょっと同じキャラばかり使っていると、あっと言う間に最強になってしまい、つまらない。
これをシミュレーションゲームだと思っているうちは、苛々が募ってたまらないが、一度見方を変えると、実に面白く遊べる。
要するにでっかいパーティーのRPGなのだ、シミュレーションと違って、誰でも最後までいけるし、戦闘は、めまいのするような感覚のなかで繰り返される。
凝った戦略や戦術はいらない、力押しでナンとかなる。
そして、ストーリーの続きが見たくて続けてしまう(「連ドラ理論」とも言う。私はこれに異常に弱い)
ただし、FEタイプのゲームの殆どがそうだが、キャラが多すぎて、感情移入できない。どうにかして欲しい。
このゲームも、シャイダク同様「優秀すぎて、面白みにかける」所があるもののこのゲームが出た当時の背景を考えると、MDユーザーに向けた、ファーストインプレッションとしての役割を十分に果たしているといえる。
エンディングは、シンプルながらもなかなか「イカス」((c)ヨーグルト)ものだったということを付記しておく。
そこで結論。
「誰にでも奨められるゲーム」
1997-10-12