定吉七番-秀吉の黄金-

対応機種・周辺機器
PC-ENGINE HuCARD
ジャンル
アドベンチャー
著作・制作
(c)HUDSON SOFT 1988

 浪速を舞台に繰り広げられる、泣きあり、ロマンスあり、笑いありの、ナンセンスコメディー。

 このゲームは50円(定価の1/98と言う恐るべき低価格)で手に入れた。
 50円と聞いて、さぞクソゲーだろうと思うかもしれないが、意外にもこのゲームは傑作である(1988時点で)

 ジャンルはコマンド選択式のアドベンチャーゲーム。

 グラフィックはHuCARDだけあって、とてもショボくらしいもので、ひたすら滑るギャグと変にマジなシナリオは、どう考えてもヒット作を狙ったとは考えられない。
 キャラクターデザインに安永航一郎を持ってくるところあたり、売る気があるとは思えないのである。

 シナリオに不条理なGAMEOVERや、ハマリもなく、サクサク進んで行くことが出来る。
 今でこそ減少したがこの頃のADVはハマル(どうやっても状況が打開できない状態、ゲームをやり直さないといけないことに気が付かないと永遠にゲームをクリアすることができない、しかも「バグではない」)ことが当たり前のようにあった。

 舞台は妙にリアルに、そして大袈裟に、大阪の味を出しており、なんとも言えない塩梅である。
 プログラム的に特筆すべきことはない、どちらかと言うと、標準より下のレベルだろう。

 このゲームも含めてゲームでギャグをやっていても、まったく笑えないのだが、そのうち真に笑えるゲームができて欲しいものである。

 そこで結論。

「B級C級のものが好きな人はぜひやって欲しい」


1998-02-28 2005-10-10