アクション・シューティング・迷路、いろんなゲームの良いところを詰め込んだ、マルチジャンルゲーム。
ゲームは、クォータービューの8方向スクロールのシューティングゲームで、ジャンプもできるようになっている。
ただ、シューティングゲームとしてみると、かなりあっさりとした味付けで、敵弾をかいくぐって、敵を撃破すると言った趣はない。敵は積極的に攻撃してこないし、プレイヤーが積極的に攻撃する必要もない。
一応ステージクリアタイプの体裁はとっているが、前のステージに戻ることもできる。残機制ではなく、体力制で、セーブも頻繁に可能である。
つまりは、シューティングと言うよりむしろアクションRPGと言って良く、シューティングゲームをプレイしているような感覚はほとんどない。
途中で「ビューポイント」のような強制スクロールシーンがあり、そこはシューティングっぽいが、ゲーム全体からするとおまけと言って良い。
逆にアクションRPGとして見ると、お金も経験値もないし、障害となるのは基本的にボスだけなので敵を倒す必然性に乏しい。会話もないし、アイテムも少ない、あっさりしたものである。
一応パズル的なものも入っているが、これもあっさりしたもので、パズルを解いたと意識することもなくクリアしてしまう程である。
本作の場合、実質2時間、いろいろ合わせても4,5時間もあればエンディングを迎えることができる、これではボリューム不足は否めない。
また、サターンの初期に出たソフトなので、システムやグラフィックの雰囲気と合わせて考えると、メガドライブの企画を移したっぽい。
グラフィックや音楽、操作性、どれをとっても出来は悪くない(演出が少々荒いが)
主人公のマッシュのデザインなどは、傑作と言っても良い。
がんばって、この流れのものをあと2,3作ほど作れば、おそらくかなり出来の良いものが作れるようになるだろう。
ちなみに、途中でネコが二匹オプションのようについてくるようになるのだが、ゲーム的には全く意味がなく、何をやりたかったんだか、かなり謎である。
そこで結論。
「悪くはないが、あっさりし過ぎ」
1999-02-01