光栄の「三国志」や「信長の野望」でおなじみのシステムを、シンプルにリニューアルして、プレイの取っ付きを良くしたもので、舞台をイギリス(っぽい世界)に置いたものである。
オークやドラゴン等のファンタジーものに良く出る魔物たちなども出演し、かなりRPGファンよりな作りになっている(成長はしないが)
また、武将の名前は「円卓の騎士」の名前がいくらか使われていて、知っている人ならば気分がでる。ただし、このゲームは武将の重要度が低く、今一つ有名騎士が手に入っても嬉しくないし、引き抜きがやり難いので「三国志」のような武将をコレクションする楽しみも薄い。
マップが狭く、コンピュータの思考もヌルく設定してあるので、光栄のシミュレーションとしては、かなり短時間で全国制覇をやり遂げることが出来る(これは、多人数でやる場合のメリットとなるだろう)
部隊編成をする必要がない(出来ない)とか、戦闘MAPはヘックスではなく、四角を(ずらさずに)敷き詰めているタイプだとか、強力な魔法使いや、モンスターなどで力押しが出来るなど、初心者には有り難い作りになっている。ただ、これはある程度やりこんだ人間にとってはつまらない要素以外の何物でもないのも事実である。
余談だが、このゲームは光栄が「イマジネーションゲーム」と銘打っていて、「ジャンルを問わず、あらゆる空想上の世界を舞台に、コンピュータゲームの新しい面白さを引きだし想像力を刺激するゲームシリーズです。」とパッケージにはある。
こういう風になにかやるにも大上段に構えなくては事を始められないあたり、少々危惧を感じない訳にはいかない(「アンジェリーク」の例もあるので、それほど心配することもないかも知れないが)
そこで結論。
「光栄シミュレーションの雰囲気をお手軽に楽しめる良作」
1998-03-05