サターンのロープレプロジェクトの一環として発売された「ファイヤーエムブレム」タイプのゲーム。
ゲームバランスが全体的に非常にぬるい。また、敵の思考ルーチンもかなり弱く、シミュレーションゲームとしての面白みは「皆無」と言っても言いすぎではないだろう。
その割に、時々「敵を倒しては退却」ということをやって経験値を稼がないと、やってられないほど敵が強かったりすることもあり、バランスもちょっと良くない。
キャラクターがでかいのは良いのだが、ズームアウトがあまり効かないので、一画面の情報量が少なく、戦況が把握し難い。
フィールドはポリゴンで構成されていて、キャラクターもポリゴンっぽいが、その実キャラの方はスプライトだったりするようだ。
お蔭で戦闘シーンのアニメーションはかなり動きが粗く、少々がっかり。
ストーリーの方は主人公の王子が「超」情けなく、とても感情移入出来ない、やはり主人公はある程度熱血タイプの方が、やりやすいのは間違い無いようだ。
グラフィック、音楽、システム、それぞれはなかなか出来が良いのだが、「コレ!」と言うモノがないため凡作になっている。
マイクロキャビンは相変わらず、なんだかいまいちのソフトを作ってくるところだなと確認した。
そこで結論。
「悪くはないが、魅力に乏しい」
1998-05-11