メガドライブを代表するマリオタイプのシリーズである「MW」の最新作にして、最終作(おそらく)。というと「代表すんのはソニックじゃねーのぉ」という声が聞こえ来そうだが(「アレックスキッド」という声は却下(笑))メガドライブを支えていたシリーズであることは否定できない。
もともとそういう要素の濃かったシリーズだが、IVでは完全にARPG化している(バッテリバックアップにより、「コツコツやるゲーム」になっている)
また絵の方も、何処か垢抜けなかった従来のグラフィックと一線を画する洗練されたものになっている。
タイトルにシリーズでこの作品のみ「ワンダーボーイ」の文字がないのも、今までとは違うという意思表示のようにも見える(主人公が女の子だからって言うだけかもしれん)
ゲームの方はゼルダ的方法論を展開しつつ、オリジナリティも出してきていて、単なる物真似には終わっていない。このあたり、長く続いたシリーズだけあって、独自の方法論をもっていることがうかがえる。
健気で可愛いペペログゥというペットを使った仕掛けのクリア方法も、多少あっさりした印象があるものの、割と良く考えられている。
本作は今までのシリーズに比べ、かなり難易度が低く設定されており、アクションが苦手の向きでも、その柔らかなグラフィックと相まって非常に取っ付きやすくなっている。
多少、シリーズのファンには食い足りないところもあるが、個人的にはまずまず適切な難易度であるとおもう。
そこで結論。
「かなりいけてる、傑作ARPG」
1998-06-14