アクションシューティングの雄にしてコナミの伝統芸「コントラ」がメガドライブにお目見え、コナミ得意の多関節キャラとコントラ独特の爽快な破壊アクションが魅力。
コントラシリーズは、正直に言ってあまり良いシリーズだとは思ってなかった。なんと言うか、ゲーム全体の統一感がガタガタで、グラフィックは垢抜けない感じで、妙に音楽は良かった、というのが私の以前のシリーズの印象だ。
しかし、このメガドライブ版コントラはかなり遊べる良いゲームである。
ステージ構成は、このシリーズの特徴でもあり、かなり変化に富んでいる。これは特にコナミのお家芸と言えるかもしれないが、ステージによっては、まるっきり別プログラムなのでは?というくらい違うにもかかわらず、違和感無く操作できる。
音楽については、以前のシリーズの頃から、なかなか良かったが、この「ザ・ハードコア」も、なかなかコナミらしいノリの良い曲が多く、曲タイトル付きのミュージックモードもあって、なかなか親切。
また、キャラによって、攻略方法がかなり異なるので、無限コンティニューその場復活のゲームにもかかわらず、かなり長持ちするソフトに仕上がっている。
さすがに、シリーズを重ねてきただけあって、ゲームの基本的な部分が良くできていると言えるだろう。
ちなみに、このメガドライブ版は「ドラキュラ」シリーズで言うところの「X」に近いキャラクター性の強いものになっている(流石にCDではないのでビジュアルシーンバシバシと言う訳にもいかなかったようだが)
大きく成功をおさめてはいないが、まずまず雰囲気を良くしているといえるだろう。
世界観からコントラの戦場臭さが抜け、よりSFチックになったので、そのへんが従来のファンにとっては、少々お子さま向けに感じるところがあるかもしれない。
そこで結論。
「濃いものが嫌いな人も一つどうですか?佳作です」
1998-07-01