Private eye dol

対応機種・周辺機器
PC-ENGINE SUPER CDROM2(ARCADE 対応)
ジャンル
アドベンチャーゲーム
著作・制作
(c)NEC Home Electronics,Ltd 1995

 豪華声優陣と豪華キャラデザインで贈る、美少女アイドルにして探偵が主人公の、一話完結型アニメ風アドベンチャーゲーム。
 めちゃめちゃ狙ってるぜNECっっ。

 やはりというか、なんというか、ハードが死に行く次期に現れるソフトというものは、おしなべて完成度が高い。

 ゲームは、RPGの町でのクエストに大量のビジュアルシーンと音声を交えながら展開するADVである。

 ともかく「全ての台詞を喋るADV」というのは、初めてやった(デジタルコミックもしくはソレに準ずるものは別扱いとする)ソレだけでも高く評価して差し支えない(まぁ、多少音質は悪いが)

 さらには、全編アニメーションするし、RPG風の画面では、キャラがリアルタイムに移動しているし、要所で挿入されるミニゲームの出来も取って付けた感じではなく、うまく本編と繋がっている。

 シナリオの出来が、TVアニメ程度(というと多少語弊があるが、大体のニュアンスとして)であるのが、欠点といえば欠点で、他にコレと言って目に付く欠点もなく、良くまとまっている。

 ゲームのボリュームも結構あって、ちょっとしたRPG並みの時間がクリアまでに必要だった。

 この一本で、私のNEC謹製ソフトウェアに対する認識は相当改めざるをえなくなった、期待のソフトメーカーの一つになったといっても過言ではない。
 この路線をきちんと展開できていたら、PC-FXももう少しなんとかなっただろうに...

 そこで結論。

「意外に傑作ADV、元祖CDROMマシンの意地を見た」

コレは「スペースファンタジーゾーン」に期待大か(笑)


1998-06-22