キャラクターデザインに「シャイニングフォース」他の玉木美孝氏を迎え、革命と言う渋いバックグラウンドで迫る、ファンタジーシミュレーションRPG。
要するに「ファイヤーエムブレム」タイプ。
別につまらなくはないのだが、どーも全編に「もう一歩」の感じが拭えない。
グラフィックも音楽も悪くはないのだが、良くもない。言ってしまえば、二流の雰囲気なのだ。
ゲームバランスはなかなか良く、特に経験値の与えられ具合は「絶妙」といってもいい。
敵の思考ルーチンもそこそこ頭の良い動きをする。
いわゆるカルマの概念があるのだが、「伝説のオウガバトル」程厳しくもなく、プレイヤーがそんなに無理をせずにも達成出来るようになっている。
しかし、セーブするにはいちいちキャンプを張らなければならず、エリア(要するに”章”)が変わっても、続けて戦闘場面に突入してしまい、いつまでもセーブ出来なかったり、セーブするために大マップ画面に出ると日付が進んでしまったりと、非常に具合が悪い。
また、「どうしてロムなのにこんなに遅いのか!!」というぐらいマップ展開が遅い。
戦闘画面でのアニメーションのON/OFF、会話の表示速度などのコンフィグ関係がなく、ウィンドウの色、音楽のステレオ/モノラル、操作法を二種類から選ぶの三つしか用意されていない。
操作を見ても何処か1ストローク多いので、不快なほどではないにしろ、快適とは言えない。
ストーリーは「革命」を取り上げていて、主人公は王族でもナンでもなく、「戦争屋」にすぎない、というところがこの手のモノとしては目新しくもあるが、町中を探索したりするRPG的な部分の作りが甘いので、勢い戦闘の合間に「状況説明の芝居」が入り、また戦闘になるという感じで、流石に戦闘は食傷したという気分になる。
そこで結論。
「どーしてもファイヤーエムブレムが嫌というのなら」
1998-04-19