ボンバーマンはハドソンのイメージキャラクターとして、漫画やアニメ他様々な玩具など、多くの場面で見る事ができるが、やはり基本はゲーム。
これは、ほとんど毎年新作が発表されているシリーズの一つ。
「ボンバーマン」と言えば対戦が面白いのだが、「シンプルにして奥が深い」という名作には必要不可欠な要素を当然のように、このゲームも持っている。
連鎖を作って広範囲を爆破する、相手を通り抜けざまに爆弾で挟み身動きをとれなくする、自分の下に爆弾を敷いて待機しておいて着火時間を悟らせないetc.のテクニックを駆使して戦い抜く様は、まさに「ルール無用のサバイバルゲーム」である。
最近のボンバーマンは多少アイテムの種類や、その他のルールがインフレを起こしている気がするが、やり込んでみると、やはり絶妙なバランスで、なんだかんだ言いつつ楽しめてしまうのは流石である(個人的にはSFCのスーパーボンバーマンあたりの対戦バランスが良いと思う)
対戦モードでCOMキャラがいろいろと選べるが、たいして思考ルーチンが変わったように見えないのは、ちょっといただけない。もう少しそれらしい動きをして欲しいものだ。また、COM同士が残るとほとんどドローになるのもどうにかして欲しい。
また、子供向け定番モノのソフトというのは、軽く見られがちだが、このソフトも含めてグラフィックや音楽レベルが非常に高いことを、もっと評価してよい。
初期のボンバーマンの単調さに比べると、一人プレイの面白さは格段に上がっている。ステージによって様々な仕掛けがあったり、ボスが出てきたりと、それなりの盛り上がりを見せる。
ただ、この94は最終ボスが突然それまでの中ボスに比べて強いのはまいった(どのボンバーマンもその傾向があるのだが)
そこで結論。
「定番ものの強さを改めて知る。ソフト選びに困ったらコレ」
1998-08-05