己の拳を武器に悪党どもを次々と殴り倒す、爽快横スクロールアクション。
多彩なアクションと仲間の支援攻撃で、悪党どもを一網打尽だ。
要するに「ファイナルファイト」ではある。
メガドライブは、ユーザーのニーズに応えるために、こういうふうな「亜流物」が多く存在する。
このソフトも亜流物にありがちな、しょうもない物ではなかろうかと思いつつ買ってみたのだが、これが「そこそこの秀作」だったのは嬉しい誤算だった。
音楽を古代氏が担当していて、いわゆる「コシロ節」が堪能できる。
キャラクターの大きさは、少々ちいさ目で「熱血硬派くにおくん」あたりをホウフツとしないでもない。
このゲームの何が良いかというと、その技の豊富さがいい。
基本的なコンビネーションやジャンプ攻撃、投げはもちろん、後方を攻撃する技、投げ回避技、つかまれた時の回避技、etc. と取り揃えてありどれもなかなか役にたつ。
ただし「ベアナックル」でなければいけない、という要素がもう一つ乏しく「秀作であっても名作ではない」といった出来に落ち着いてしまっているのは非常に惜しい。
そこで結論。
「悪くないゲームだが、ファイナルファイトを越えていない」
1997-08-30