バーチャコップ

対応機種・周辺機器
Saturn バーチャガン シャトルマウス対応
ジャンル
ガンシューティング
著作・制作
(c)SEGA 1994,1995

 ゲームのタイプはガンシューティングである。
 そもそも、ガンシューティングは日本のコンシュマー市場においては、「鬼門」とさえ言われるものである(サターン以外のゲーム機のガンコントローラーを持っている人はおろか、それを持っているという知り合いすらいないのが普通ではないだろうか?)
「ヨッシーのロードハンティング」は、馬鹿安ソフトと言う不名誉なレッテルで名を轟かせているし、その他のガンシューティングものも同様な状況である。

 「バーチャコップ(以下VC)」はコナミの「リーサルエンフォーサーズ(以下RE)」を抜きにして語る訳にはいかないだろう。
 VCは基本的にREの焼き直しと言って良い。リロードのシステムや警官という設定、アイテムの役割等、類似点は挙数に暇がない。
 ハッキリ言ってモノ真似である、告訴せよコナミ(笑)

 ではVCはREをポリゴンにしただけのゲームなのだろうか?
 否
 そうではない、VCはその他にもターゲットによる「わかりやすさ」の追求や「追い撃ち」による爽快感の演出などの独自の工夫によって、REとはまた別のゲーム性を持った作品に仕上がっている。
 ポリゴンの出来もバーチャファイター(同じAM2研の作品)で鍛えた技術を遺憾なく発揮しており、多人数が良く動く。

 このようにVCは非常に優れた点を持っているのだが、かといってREがつまらないかというと、これが「むっちゃおもしろい」のである。ガンコントローラーがほぼ標準装備のアメリカでは大いに売れたらしい。
 どうしてVCがREと違って、ここまで売れたのかは謎である、銃を取り巻く環境の欧米化にも、その一因があるのかもしれない、「バーチャファイター」と同じその従来のゲームを感じさせないルック(外見)に有ったのかもしれない。
 単に、面白いものが面白いものとして受け入れられる状況ができたのかもしれない。

 オープニングはアーケードに無いサターンオリジナルのレンダリングされたムービーを使用している、これは非常にいい出来で、その後のSEGAゲームにはオープニングムービーが付く事が恒例となった。
 ただ、ゲームに直接関係ない事であるので、ある意味では悪習慣であるとも言える。ムービーは再生時間の割に物凄い労力を必要とするので、その分ゲーム本編に力を入たほうがいいはずだし、外注すると金がかかる、SEGAのような大きな会社しかできない卑怯な手段と言えなくも無い。

 そこで結論。

「ガンシューティングを敬遠していた人もコレなら安心」


1997-10-23 1998-07-27