任天堂がくり出す、アクティブ連鎖と、対戦がアツい、激ラヴリー消しものパズル。
基本ルールは、横に隣接したパネルを入れ替えることができ、同じ色のパネルが3枚以上、縦か横に並ぶと消え、空いた空間の上にパネルがあると、そのパネルが降ってくる、といったところ。
さらに、ブロックのせり上がり、連鎖や同時消しによる停止時間、対戦用のお邪魔ブロックに関するルールなど、ルールは簡単と謳っているが、実際はかなり複雑と言ってよい。
このことが敷き居をかなり上げているのは否めない。
ただし、それぞれのルールがゲームの面白さに繋がっていることも否定できない。
逆に言えば、基本ルールだけではゲームとして成立しないほどつまらないということでもある。
本作は、イマイチな基本ルールを力技で面白くしているゲームなのである。
そういうルールの後付けされたゲームはつまらないものになることが多いのだが、本作の場合、絶妙なバランスで面白くしている。
さてこのゲーム、連鎖中もパネルを入れ替えることができるので、後付けで連鎖が可能となっている。
これがゲームの面白さを高めているのは確かなのだが、ゲームプレイ中に休める瞬間がまったく無いので、ひたすら緊張状態が続く。従って、物凄く疲れる。
ゲーム終了後、甘いものが欲しくなること間違いなし。私なんか、ちょっと酸欠気味になる。
また、モードが多彩で、「エンドレスモード」「スコアアッタクモード」「ステージクリアモード」「パズルモード」「VSモード」と、大盤振る舞いである。
複雑なルールも、モードを色々こなしたり、丁寧なチュートリアルを見ることで、段階的に身につけることができるように工夫されている。
さて、このゲームを語る時に、忘れていけないのが、その世界観である。
花の妖精が、妖精の国の平和を取り戻すために戦う、ってのが基本設定。
そのグラフィック、キャラクターデザインともに、かなり高レベルで、そーとーに可愛い。任天堂が狂ったかと思うほどのロリっぷりである。
プログラム的にも、スーパーファミコンとは思えないほど、マスコットキャラクターがこまごまと動く。
台詞が、漫画のようにフキダシに書かれるのも、キャラクターを際立たせるのに一役買っている。
ただ背景によっては、一部のパネルが見にくい。特に青を見落としやすい。無難にグラデーションバリバリのパネルにしておいたら、背景に埋もれることは少なかったろうに。
そこで結論。
2002-07-09