「パンツァードラグーン(以下PD)」と言えば、サターン初期に出た傑作3Dシューティングである。
そしてユーザーの期待を一身に受け発売されたのが本作PD2。
コレが面白い。
3Dシューティングはセガのお家芸ともいるジャンルで、ほとんど失敗がない。システム的には「アフターバーナー」の延長で、バルカンとホーミングを使い分けて進む。
360°に自由に向きを変えることが出来るのがPDの特徴。
PD1では、マニアックな覚えゲーの要素が強かったのだが、PD2になり一転して誰でもクリア出来るゲームになっている。
また、バーサク(所謂ボム)も付き爽快感が上がっている。
それに、前方を向いている時のドライブモードと、その他の方向を向いている時のシューティングモードのつながりが、システム的にも演出的にもスムーズになり、前作であった違和感がほとんどない。
ただ簡単になっただけでなく、難易度自動調整やルート分岐等によりマニアックな遊びかたも出来る。
グラフィックも、特にシネパックが大幅に強化され、MPEG展開等と比べてもほとんど遜色ないレベルになった。
また、前作からレベルの高かったポリゴンのクリーチャーたちは、更に面白く、自然な動きで楽しませてくれる。
ただ、個人的に難易度自動調整は、なんとなく納得いかない気がする。
あとストーリーについてだが、このゲームにストーリーらしいストーリーが付いてなくて本当に良かった。何でかというと、「セガの作るストーリーモノにロクなもんはない」からだ、もし付いていたら折角の良くできた世界観をぶち壊していたに違いない。
そこで結論。
「サターンユーザーは買って損無しの傑作」
1998-07-05