ステージの問題

さて今回は

 ステージ全体、インスタンス、グループ、テキストフィールドについて。
 コンポーネントやらにもつっこみたいが、かなりActionScriptよりになるので割愛。

ステージ

 ステージとワークエリアを含めたものの名前はなんだかよく分からない。マニュアルを読むにワークスペースなのかな、とも思うのだが、ハッキリとしたこと不明。
 ステージに限ったことではなく、FlashMX全体に言えることだが、きちんと機能に命名せずに事を運んでしまっているようだ。
 命名していても、場当たり的で適切でなく統一感もない名前となっていることが多い。
 マクロメディアには「言葉に魂が宿る」言霊の概念はないらしい。少なくとも命名に関しては、実に軽薄な態度と言える。

 シーン操作はタイムラインに属するものと考えられるのに、タイムラインではなくステージにアイコンがありボタンがある。ステージの左上にシーン名が表示されるのに、それをクリックしてシーンを選択出来ない。実際はシーンを切り替えるには、ステージ右上のシーンボタンを使うかシーンパネルを利用する。これは直感的でない。

 ステージ上の編集タイムラインの場所を示す表示の最上位がシーンなのは、ActionScript感覚からいくと良くない。ルート(_root)と書いた方がいいだろう。

 左上に一つ上(親)のシンボルに移動する左向きの矢印アイコンがあるが、使う人いるのか?親のシンボルのアイコンをクリックする方が直感的。はっきり言って邪魔で無駄。

 開いた時に、100%でも、前回終了した時の拡大率でもなく、多くは100%から微妙に大きく表示される。
 感覚的におかしい。ちょっと有り得ない仕様と言える。
 FlashMXは一旦終了すると、拡大率の他のツールの状態も覚えていないことが多い。健忘症もいいところだ。

 プロパティインスペクタの左上のアイコンは、すぐ隣に文字で説明されているので、無駄。少なくとも、無駄にでかい。
 ライブラリで使われるアイコンと同じものにしておけば学習効果もあるだろうが、わざわざ別にモノクロで大きいものを作っているので、学習効果も薄くなってしまっている。

テキストフィールド

 ステージ上の文字を検索する機能がない。一応はムービーエクスプローラで可能と言えるかもしれないが、Macの操作に慣れている人は、ほとんど反射的にCmd+Fをやりたくなると思う。

 一番上の行で上キーでキャレットを行の先頭に、一番下の行で下キーでキャレットを行の末尾に持って行かない。
 一番上の行でSft+上矢印を押しても、キャレットから前の部分が選択されない。一番下の行でSft+下矢印でも同様に、キャレットから後ろが選択されない。
 文字入力インタフェースに関しては、完璧にスティッキーズに及ばない、落第点。

 [テキスト]メニューって必要か?プロパティインスペクタに任せちゃって良くないか?
 限りある貴重な資源であるメニューバーの幅を[テキスト]何ぞに明け渡しちゃっていいのか。

 [テキスト]-[スクロール可能]は、何故かプロパティインスペクタで設定出来ない。

シンボル・インスタンス

 [挿入]-[シンボルに変換]、[新規シンボル]は、二つのメニューにせずに、何か選択している時は[シンボルに変換]、選択していない時は[新規シンボル]の動作をすればいいのではないか?
 無駄にメニューを増やしているとしか思えん。
 [挿入]メニューに入っているのも、今ひとつ分りにくい。というか、そもそも[挿入]というメニュー自体が、分りにくいのだが。

 インスタンスを選択したときには、プロパティインスペクタに[インスタンス:]と出て、その後にシンボル名が書かれるのだから、そこは[シンボル:]ではないか?

 コンポーネントはダブルクリックで編集に入れないようだが、入れるようにするべき。

 ダイレクト選択ツールでインスタンスをダブルクリックしても編集できない。大変なストレスのもと。

 [修正]-[分解]があれば、[修正]-[グループ解除]は不要。

てなわけで

 他にもつっこみどころはある気がするが、こんな感じで。

 今日はここまで。


2004-03-18 2004-03-19