比較演算子を使えば、値の大きさを判定して「真偽値(boolean)」を結果に表示できます。
真偽値とは、正しい場合は真(true)、異なる場合は偽(false)を結果として表示する値です。例えば、次の計算式は、「(100 * 20)」が「(400 / 3)」より大きいかどうかを結果で確認できます。
(100 * 20) > (400 / 3)
--> true
また数値以外でも大きさを比べることが可能です。次の式で日付を比較した結果(真偽値)を取り出せます(注1)。
(current date) /= (current date) + 20
--> true
日付の場合は数値とは異なり、古い日付より新しい日付のほうが値が大きいと判断されます。
つまり今日より明日、8時より10時が大きな値になります。
包含演算子を使えば、指定した文字が文字列に含まれているかどうかを判定できます。
値の大きさの判定と同様に、真偽値を結果に表示します。
"AppleScript" contains "apple"
--> true
文字列を比較する場合は、アルファベットの大文字と小文字を区別しません(注2)。
日本語では、半角と全角、ひらがなとカタカナなどが区別されません(注2)。
"グァテマラ" = "グァテマラ"
--> true
"りっとる" = "㍑"
--> true
漢字の場合は今ひとつ理屈が不明で、次の式は偽(false)と判定されます。
"株式会社" = "㍿"
--> false
字体の違いなどは区別されたりされなかったり、少々不安定感があります。
"神" = "神"
--> true
"高" = "髙"
--> false
他のプログラミング言語では見ない文字判定基準(注4)で、意識しなくても便利に使える場合も多いのですが、意外な結果が出る場合もあるので気をつけましょう。
今回はいきなり難しくなったと感じたかもしれません。
しかし何度も言うように最初にすべて理解する必要はありません。
しばらくたってから読み返して「ああ、そういう意味だったのか」となればよいのです。
特に今回の内容は、あとで読み返すことをお勧めします。